今季のリーガは”クレイジー” 首位争いだけじゃない、残留争いの波乱

苦戦が続くビジャレアル photo/Getty Images

予想外に苦しむ3チーム

今季のリーガ・エスパニョーラはクレイジーだ。そう取り上げたのはスペイン『MARCA』だ。クレイジーな理由はバルセロナ、レアル・マドリードの二強が勝ち点をこぼしたために首位争いが混沌としているからだが、目を向けるべきは上位争いだけではない。

クレイジーな理由は残留争いも同じだ。同メディアが注目しているのはバレンシア、ビジャレアル、アスレティック・ビルバオの3クラブで、この実力ある3クラブが残留争いに巻き込まれている。

バレンシアは昨季トップ4入りを果たし、今季チャンピオンズリーグを戦っているチームだ。ところがリーグ戦では引き分けを連発し、現在は勝ち点18で15位と苦しんでいる。
ビジャレアルも優れた選手が揃うが、成績を不振を理由に今月10日に指揮官ルイス・ガルシア・プラザを解任している。チームは混乱の中にあり、昨季5位に入ったチームとは思えぬ苦戦ぶりだ。現在は勝ち点14で17位となっており、非常に危険な位置だ。

そのビジャレアルの1つ下の18位には名門アスレティック・ビルバオがいる。ビルバオは昨季も16位だったため、今の順位に驚く必要はないのかもしれない。しかし、ビルバオはバルセロナとレアル・マドリードと並んで2部に降格した経験が1度もない名門だ。プライドに懸けて降格は許されない。ただし、ビルバオの場合は少し光が見えてきている。今月5日に指揮官エドゥアルド・ベリッソを解任し、そこからクラブはスペイン国王杯を含め2連勝を飾っている。

この3チームのうち、どこか1つでも降格すれば大きなサプライズとなる。上位争いはもちろんだが、残留争いも予想のつかない戦いとなっている。

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