以前ならば19、20歳の選手は駆け出しの若手といっったイメージだったが、今の時代は若手の概念も変わりつつある。10代でもトップチームの主力になっている者も珍しくなってきた。今季も開幕から若手が暴れており、英『The Guardian』は「今季旋風を起こしているヤングスター10人」なる特集を作成。新たな顔と言うべき選手たちを紹介している。
1.ジェイドン・サンチョ(MF//18歳/ドルトムント)
この特集でサンチョは外せないだろう。今季最も旋風を起こしている若手の1人だ。実力者が揃うドルトムントで圧巻のパフォーマンスを見せており、イングランドA代表にも召集されるなど驚異的なペースで成長している。サンチョに影響を受けて国外移籍を検討する若手イングランド人選手も増えており、与えたインパクトは強烈だ。
2.リース・ネルソン(FW/18歳/ホッフェンハイム)
サンチョと同じパターンだ。サンチョはマンチェスター・シティからドルトムントに向かったが、ネルソンもアーセナルでは出番を確保できないためドイツのホッフェンハイムにレンタル移籍する道を選んだ。当初はバックアッパーだったが、ネルソンは出番をもらうたびに得点を記録。ここまで5試合に出場して4得点1アシストと大暴れだ。63分に1点のペースでネットを揺らしており、ホッフェンハイムの救世主になりつつある。
3.ダン・アクセル・ザガドゥ(DF/19歳/ドルトムント)
今夏にはアブドゥ・ディアロが加わったため、若いザガドゥの出番は限られるかと思われた。しかしザガドゥは指揮官ルシアン・ファブレの信頼を掴むことに成功し、リーグ戦では直近5試合全て先発フル出場だ。ディアロがサイドバックに回るケースも増えており、ザガドゥとしては願ってもないチャンスが巡ってきている。パス成功率も87.5%と高い数字を残しており、同メディアもザガドゥのパフォーマンスを高く評価している。
4.アクラフ・ハキミ(DF/19歳/ドルトムント)
またまたドルトムントの選手だ。ハキミは今夏レアル・マドリードからドルトムントにレンタル移籍したサイドバックで、リーグ戦とチャンピオンズリーグ合わせて計6アシストを決めるなど爆発している。同メディアはレアル・マドリードが大苦戦していることもあり、ハキミのドルトムント行きは正解だったと伝えている。
5.キリアン・ムバッペ(FW/19歳/PSG)
こちらは説明不要だろう。19歳でバロンドール候補にも入る怪物は着々と世界最高の選手への道を駆け上がっており、所属するPSGでもネイマール以上の存在感を放っている。リーグ戦では得点ランク首位となる10得点をマークしており、リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドよりも早くリーグ戦の得点数を二桁に乗せている。ムバッペが大ブレイクしたおかげで若手の基準が下がり、20代前半では若手と分類されなくなってきているのも事実だろう。