ロシアW杯”No.1のブレイク男”を覚えてる? 移籍先がまさかの大苦戦

ロシアW杯でブレイクしたゴロビン photo/Getty Images

大きな注目を集めた22歳

ワールドカップでは毎回大ブレイクするタレントが出てくるものだが、ロシアワールドカップで大きな注目を集めた選手と言えばロシア代表MFアレクサンドル・ゴロビンだろう。大会前からブレイク候補の1人に挙げられていた選手だが、日本のサッカーファンの中にもゴロビンがどんな選手なのか知らないという人は多かったはずだ。

ゴロビンは1試合に12Km近く走る抜群のスタミナに加え、確かなテクニックを武器にロシアの攻撃陣を牽引。正確無比なクロスボールで味方のゴールを演出したり、直接フリーキックを決めたりとゴロビンはやりたい放題だった。チームもベスト8まで勝ち進み、ゴロビンにとってもロシア代表にとっても大成功の大会となった。

しかし、その活躍をゴロビンはクラブシーンに繋げることができていない。今夏にはアーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、ユヴェントス、チェルシーなどビッグクラブが関心を示していたようだが、ゴロビンはCSKAモスクワからフランスのモナコへ向かう決断を下した。モナコはパリ・サンジェルマンとリーグ制覇を争うクラブながら、若手の登用にも積極的だ。22歳のゴロビンにとっては理想的な行き先に見えたのだろう。しかし今季のモナコは開幕から大苦戦しており、現在はまさかの18位に沈んでいる。
英『Football London』はゴロビンのモナコ移籍の判断には疑問があると伝えているが、今のところ移籍は成功と言えないだろう。ゴロビンもワールドカップからの調整で出遅れ、モナコでは5試合に出場して未だ無得点だ。すっかりゴロビンのことを忘れていた人だっているかもしれない。

出場機会を確保できたかは微妙なところだが、チェルシーやアーセナルの方が上の世界を知ることができたのは間違いない。モナコはこのままの状態が続けば上位進出は困難で、最悪の場合は残留争いに巻き込まれるなんてことも考えられる。ゴロビンにとっては理想的な状況とは言えないが、ロシアワールドカップNo.1のブレイク男は巻き返せるか。

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