33年ぶりとなる4試合連続無得点の記録を作ってしまったレアル・マドリードは、今夏の補強を悔やんでいることだろう。今夏にはエースのクリスティアーノ・ロナウドがチームを去ったが、レアルは大規模な補強には動かなかった。その影響が今回の無得点記録に繋がっているのは間違いないだろう。
何より気になるのは、今夏レアルの獲得候補と噂された選手たちが軒並みハイパフォーマンスを維持していることだ。スペイン『MARCA』が3選手をリストアップしているが、獲得が実現していれば得点力不足を解消するキーマンとなったはずだ。
1.ネイマール
何年も前からレアルのフロレンティーノ・ペレス会長お気に入りの1人だったネイマールは、今季もPSGで元気いっぱいだ。新指揮官トーマス・トゥヘルからは昨季よりも中央でプレイする役割を任され、王様としてチームの攻撃を牽引。ここまでリーグ戦では8得点3アシストを記録しており、チャンピオンズリーグも合わせれば11得点4アシストだ。レアルにとって大きな戦力になったのは間違いない。
2.キリアン・ムバッペ
ネイマールと同じくPSGで暴れるムバッペもロシアワールドカップからの好調を維持している。先日もリヨン相手に13分間で4得点と驚異のゴールラッシュを披露し、世界最高の選手への道を順調に駆け上がっている。年齢的にもクリスティアーノ・ロナウドの後継者として魅力的で、長くレアルを支えるスーパーエースになる可能性もある。今後もターゲットにはなるだろうが、今夏獲得できていればレアルの状況は変わったはずだ。
3.エデン・アザール
アザールの場合はサプライズと言った方がいいかもしれない。世界屈指のテクニシャンなのは疑いようもないが、ネイマールやムバッペに比べると得点力が劣ると評価されていたからだ。ところが今季はマウリツィオ・サッリの下で大爆発しており、7得点を挙げてプレミアリーグの得点ランク首位を走っている。昨季のリヴァプールFWモハメド・サラーのように得点を量産するのではないかと期待を集めており、攻撃的なスタイルでアザールは進化を遂げている。
レアルサポーターとしてはこの3人の活躍は歯がゆいだろう。どの選手も容易に獲得できるわけではないが、獲得できていれば得点力不足の悩みは解消されていた可能性が高い。やはりロナウドの後釜を確保できなかったのは大きなダメージだったようだ。