ミランはA・シウバの扱い方がわかっていない! 元ポルトガル代表FWが昨季苦戦の後輩を擁護

昨季ミランで思うような結果を残せなかったA・シウバ photo/Getty Images

本来はストライカータイプではない!?

ポルトガル代表のレジェンドであるヌーノ・ゴメス氏が、昨季イタリアで苦しい日々を送った後輩を擁護している。

ポルトガル代表の各年代で活躍し、同国の将来にを担う若手として期待されるアンドレ・シウバ。2016年9月に20歳でA代表デビューを飾ると、すぐさま定位置を確保し、ポルトガル代表に欠かせない存在となっていた。そんなA・シウバは所属クラブでも順調で、2016-17シーズンはリーグ戦32試合に出場して16ゴール6アシストを記録する大活躍。すると、この若き才能に目をつけたACミランが、名門復活て向けて昨夏の移籍市場で獲得した。

しかし、自身初の海外挑戦となったイタリアでは、チームの期待に応えることができず。昨季は、ヨーロッパリーグでこそ10試合に出場して6ゴールを挙げる活躍を見せたが、肝心のリーグ戦では24試合に出場してわずか2ゴールにとどまっていた。その影響もあってか、今夏の移籍市場でセビージャへレンタル移籍した。ただ、スペインでは開幕戦でハットトリックを達成し、復活の兆しを見せている。
はたして、昨季はA・シウバがイタリアに馴染むことができなかったのか、それとも所属クラブであるミランの扱い方がうまくいかなかったのか。現役時代にフィオレンティーナでプレイし、セリエA経験もあるゴメス氏は後者と考えているようだ。

伊『TUTTOSPORT』のインタビューで「A・シウバは、クラブが困難な時に移籍してしまった。彼はまだ若いし、海外でうまくやる方法をわかっていない。さらに、ファンが救世主のような目で彼を見る。これではうまくいかないのが当然だ」と述べつつ「あと、彼はインザーギのような9番タイプではない。ストライカーというよりは、むしろ周りの選手をうまく動かし、パスを供給し、たくさんアシストするタイプ。ボックスの中でフィニッシュする選手ではないんだ」と明かした。

ミランは昨季、2トップを採用することもあったが、2枚のウイングに1枚のトップを置く布陣がメインに。その中で、A・シウバは主にトップでプレイすることがほどんだった。一方、ポルトガル代表では絶対的スコアラーとして君臨するクリスティアーノ・ロナウドと2トップのコンビを組むことが多い。ポルトで記録した得点数をみれば、ストライカーとしてプレイすることも可能だが、彼の場合はチャンスメイク能力などが求められるセカンドトップの方がより輝きを放てるのかもしれない。もしそうであるのならば、現在1トップを任されている新天地セビージャでも、今後の不安要素となりそうだが。

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