ノイアーの起用、フンメルス&ボアテングへの過剰な信頼 レーヴの采配は誤りだったか

4年前とは違ったドイツ photo/Getty Images

英メディアがミスを指摘

まさかのグループステージ敗退に終わったドイツ代表は何が間違っていたのだろうか。選手層は申し分なく、少なくともグループステージ突破に苦労するような陣容ではない。英『Squawka』はメンバーの起用法、つまり監督ヨアヒム・レーヴに大きな責任があると指摘している。

まず最初に問題視されたのはGKマヌエル・ノイアーの先発だ。怪我で今季のほとんどを棒に振ったノイアーの起用にレーヴはこだわり、バルセロナで印象的な活躍を見せていたマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンを2番手とした。メキシコ戦でイルビング・ロサノに決められたシュート、スウェーデン戦でオラ・トイヴォネンに決められたチップシュートも今のテア・シュテーゲンなら何とかできたのではないかと同メディアは主張している。トイヴォネンのチップシュートは難しくとも、ロサノのシュートを弾き出すことは可能だったかもしれない。また、ノイアーが相手陣内まで攻め上がってボールをロストし、無人のゴールに蹴り込まれた韓国戦のようなことはテア・シュテーゲンなら起こらなかったはず。

次の問題はセンターバックコンビだ。レーヴはジェローム・ボアテング、マッツ・フンメルスのコンビを信頼していたようだが、同メディアは2人とも4年前とは違う状態にあったと指摘。ボアテングは近年怪我も目立ち、バイエルンのセンターバックコンビに全幅の信頼を寄せるべきだったのかは疑問だ。同メディアはニクラス・ズーレとアントニオ・リュディガーこそ現ドイツ最高のセンターバックコンビだったと主張しており、レーヴの選択に誤りがあったと見ている。
全ては結果論だが、今大会はレーヴの采配がヒットしなかった。前回大会優勝メンバーを信用しすぎたことが歯車を微妙に狂わせてしまったのかもしれない。

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