日本代表、西野新監督 抜擢の理由は「内部をよく知っている」

新監督に就任した西野氏 photo/Getty Images

現在スタッフを選任中

ロシアW杯まで2か月と迫ったなか、日本サッカー協会(JFA)はヴァイッド・ハリルホジッチ監督との契約を解除し、JFA技術委員長であった西野朗氏を新監督に抜擢した。

「最終的に良いチームにするためには、(監督と選手が)お互いに信頼してやっていく必要がある。この段階では内部からいまのチームを見てきた人、知っている人のほうが良いと判断した。(西野氏は)U-23代表監督としてアトランタ五輪を経験しているし、柏レイソル、ガンバ大阪でも監督を務めていた。ACLを戦ったこともあり、国際経験もある」(田嶋幸三JFA会長)

西野監督はクラブよりも先にアンダー世代の監督となった人物で、1996年にはU-23代表を率いてアトランタ五輪に出場し、初戦でブラジルを下すジャイアントキリングを達成している。そもそも、このときの五輪出場は日本サッカー界にとって28年目ぶりのことであり、アジア予選を突破した西野監督は高い評価を得ていた。ちなみに、同大会のグループリーグでは2勝1敗で勝点6を獲得したものの、得失点差が及ばず決勝トーナメント進出を逃している。

その後、Jリーグで柏レイソル、ガンバ大阪、ヴィッセル神戸、名古屋グランパスの監督を歴任。Jリーグ1回(G大阪)、Jリーグカップ2回(柏、G大阪)、天皇杯2回(どちらもG大阪)の優勝経験がある。2015年に名古屋の監督を退任し、2016年にJFAの理事となって技術委員長に就任。以降、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が率いる日本代表に寄り添い、強化をサポートしてきた。

「監督が誰であろうと、さまざまなことを想定してわれわれは議論してきました。今回の契約解除に至るまでには、ロシアW杯アジア予選の前後も含めて、さまざまな状況で岡田武史JFA副会長や西野技術委員長と議論してきました。そのなかで3月の欧州遠征は重要でした。西野技術委員長は全力で監督のサポートをしてきましたが、最終的に選手との信頼関係、コミュニケーションが薄れているという状況が出てきてしまいました」(田嶋会長)

こうした経緯があり、ロシアW杯まで2か月を迎えたいま外部から新監督を招聘するのはリスクがあり、内部事情に精通しているという理由で西野監督が日本代表を率いることになった。「西野監督がやりたいことを全面的にサポートしたい」と語ったのは田嶋幸三会長だ。与えられた時間はあまりにも短く、契約もロシアW杯終了までとなっている。厳しい状況のなか、西野監督はチームをどう強化するのか──。現在スタッフを選任中で、12日(木)に本人が記者会見を行う予定となっている。

文/飯塚 健司

サッカー専門誌記者を経て、2000年に独立。日本代表を追い続け、W杯は98年より5大会連続取材中。日本スポーツプレス協会、国際スポーツプレス協会会員。サンケイスポーツで「飯塚健司の儲カルチョ」を連載中。美術検定3級。
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