今季ほどドルトムントにとってリーグ制覇の機会はない 「ロッカールームに平穏戻った」

スタートダッシュに成功したドルトムント photo/Getty Images

独メディアがスタートダッシュを評価

まだリーグ戦が開幕して7試合経過しただけだが、今季ドルトムントはブンデスリーガを制するチャンスを迎えている。チームが6勝1分と快調なスタートを切ったのはもちろんだが、王者バイエルンが大きく躓いた。指揮官もカルロ・アンチェロッティからユップ・ハインケスに交代しており、チームがすぐに落ち着くかは分からない。

独『Deutsche Welle』もドルトムントにとって絶好の機会と捉えており、近年のバイエルンはこのような隙を見せなかった。バイエルン以外にもライプツィヒなど油断ならない相手はいるものの、ドルトムントにとってチャンスなのは間違いない。ドルトムントはここまで新戦力のアンドリー・ヤルモレンコ、マクシミリアン・フィリップがフィットし、退団したウスマン・デンベレの存在を忘れることに成功し、攻守ともに安定している。これほど快調なスタートを切ると予想していた者は多くなかっただろう。

また同メディアが大きな要素と伝えたのが今季から指揮を執るピーター・ボスの存在だ。昨季まで指揮を執っていたトーマス・トゥヘルの下でも若手が躍動するなど収穫はあったが、クラブと意見が対立するなど何かとトラブルも多かった。同メディアはドルトムントのロッカールームに平穏が戻ったと伝えており、これもチームのパフォーマンスに大きな変化を与えたと考えているようだ。変わり者とも言われるトゥヘルの奇策も時に魅力的だったが、選手が混乱していた試合も少なくなかった。ボスの方が落ち着いてプレイできると手応えを掴んでいる者も多いのではないか。
指揮官交代の成功、早い段階での新戦力フィット、王者バイエルンのスタートダッシュ失敗と、ドルトムントにとってはこれ以上ないスタートとなった。今季ほどタイトル奪取のチャンスもないかもしれない。

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