優勝狙うには補強が不十分か
守備の要とも言えるレオナルド・ボヌッチが抜けたユヴェントス、指揮官が交代したローマ、インテル、超積極的な補強を続けるミランと、セリエAの主要クラブには今夏様々な変化があった。その一方で目立った変化がないのが2016-17シーズン3位だったナポリだ。派手な補強もないが、そのぶん主力選手の退団もない。戦力を維持したまま戦うことが可能と見られており、スクデットへの期待もあるほどだ。
しかし、かつてミランなどを指揮した名将アリゴ・サッキ氏はその期待がどこからくるのか分からないと呆れ気味だ。伊『Il Mattino』によると、同氏は補強もなくスクデットは狙えないと考えており、ナポリを優勝候補の1つに推す意見には疑問を感じているようだ。
「ナポリはスクデットを争えるが、優勝候補ではない。優勝候補はユヴェントスだ。指揮官サッリは素晴らしいが、彼らは今夏マラドーナやカレカのような選手を獲得したわけでもない。スクデットとの誇張された意見が出るのか分からないね。ナポリが優勝できないと言うわけではないが、目標にはならないだろう」
ナポリは近年ユヴェントスを追いかける存在ではあったものの、その間には確かな差があった。戦力を維持したままシーズンを戦えるのは良いが、やはりスクデットはまだ厳しいか。