イングランドを代表する悪童として有名だったMFジョーイ・バートンは、今年の4月に1000試合以上の賭博に関与していたとしてイングランドサッカー協会(FA)から18カ月の出場停止処分を受けた。賭博は2006年からおこなっていたと言われており、件数を考えても厳しい処分が下されるのも仕方がない。しかし、バートン自身は他の選手に比べて処分が厳しすぎると不満を訴えている。
英『Sunday Times』によると、バートンは過去に人種差別的な発言をした者やピッチ上で暴力的な行為を働いた者と比べて自身の処分が厳しすぎると感じており、何かとトラブルメーカーだったルイス・スアレスやエリック・カントナ氏の名前を挙げてFAの決定を批判している。
「スアレスはエヴラに対して人種差別的な暴言があった。それに彼は選手に嚙みついてる。ジョン・テリーはアントン・ファーディナンドに対して人種差別的な発言があった。その時スアレスにはエヴラの件が8試合、噛みつきで10試合の出場停止だ。テリーは4試合だ。カントナはファンにカンフーキックをして9カ月の出場停止だ。要するにFAの目にはオレがカンフーキックをし、2人の選手に人種差別的な発言をし、1人に噛みついた以上のものと見えているようだ」
バートンは当時からギャンブル依存症と戦っていたことなどを訴えており、FAの判断に不満を訴えていた。どちらにしても許される行為ではないが、スアレスやテリーらとの差に納得できないようだ。