V・ペルシーは33歳、カイトは36歳…… 2014W杯から”中堅世代不在”の問題を抱えていたオランダ

ベテランすぎたオランダ

3月25日に行われた2018ロシアワールドカップ欧州予選でブルガリア代表相手に0-2で敗れたオランダ代表は、指揮官のダニー・ブリントを解任した。

現在は予選で4位とワールカップ出場が危なくなっており、解任は妥当な判断だと言える。しかし、オランダの苦戦はブリントだけの責任ではないだろう。2014ブラジルワールドカップで3位に入ったのは素晴らしいことだが、英『METRO』はこの時から問題を抱えていたと振り返っている。

この大会ではロビン・ファン・ペルシーがスペイン戦で決めたダイビングヘッドが話題になったり、サイドで上下動を続けたディルク・カイト、中盤で働き続けたナイジェル・デ・ヨング、メキシコ戦ではヴェスレイ・スナイデルがチームを救う劇的なゴールを決めたなど、世界的に有名な選手が結果を出した。しかし、彼らはあまりにベテランすぎる。
現在はファン・ペルシーが33歳、カイトが36歳、デ・ヨングが32歳、スナイデルも32歳だ。どの選手も欧州五大リーグからは離れており、引退も迫っている。彼らに翌年のワールドカップも任せるのはさすがに難しい。同メディアは彼らスーパースターに代わる人材がいないと伝えており、今のオランダは世代間の実力に差がありすぎる。

2014年大会で指揮を執っていたのはルイ・ファン・ハールだが、若手を積極的に登用するファン・ハールでもチームを大幅に若返らせることはできなかった。同メディアはオランダには今も優秀な10代がいると伝えているものの、その間となる中堅の世代が不足している。

果たしてオランダはこの問題をどうクリアしていくのか。予選からレベルが高すぎる欧州のことを考えると、オランダの復権はそう簡単にはいかないだろう。

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