イングランド、スペインの両方を知るベイルが語る プレミア勢がUCLで苦戦する理由とは

今季もプレミア勢優勝の可能性低く

今季もプレミア勢優勝の可能性低く

レアルでUCL制したベイル photo/Getty Images

近年のチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグなど欧州のコンペティションではスペイン勢が支配するような形が続いており、昨季もチャンピオンズリーグはレアル・マドリード、ヨーロッパリーグはセビージャが制している。その一方で、資金力を活かして優秀な選手を補強しているはずのプレミアリーグ勢は結果を出せないシーズンが続いている。

なぜプレミアリーグ勢は欧州の舞台で苦戦するのだろうか。その疑問にイングランドとスペインの両方の環境を知ると同時に、レアルでチャンピオンズリーグを2度制した経験を持つFWガレス・ベイルが自身の考えを述べている。

英『Daily Mail』によると、ベイルが思う1つ目の理由はプレミアリーグ独特の激しさだ。プレミアリーグでは格下クラブ相手でも油断することができず、常に100%の力を出す必要がある。ベイルは「プレミアでは毎試合90分間100%を出さないといけない。そうしないと負けるんだ。スペインでは、格下相手だとハーフタイムに手綱を緩めることができる時がある。プレミアでは45分間だけのチャレンジでは勝てないよ」とコメントしており、1試合1試合の激しさが問題になっていると語っている。
例えばレアルは4日にエイバルと対戦したが、この試合では前半30分までに3得点を奪っている。油断は禁物だが、少しばかりセーブしながら戦うことはできる。ところがプレミアリーグではこうしたワンサイドゲームになる機会は少なく、選手をローテーションさせることも難しいのが現実だ。

さらにベイルは「ウインターブレイクも大きいね。イングランドは4~5試合戦っているけど、僕たちはしていないからね」と語っており、休養期間の差もチャンピオンズリーグに響いてくるとの見方を示している。実際にベイルはトッテナムでその環境を味わっており、レアルとの違いを分かっている。そうした疲労の蓄積が2月~3月あたりの戦いに影響を及ぼし、プレミア勢を苦しめているのだろう。

今季も決勝トーナメント1回戦を突破できそうなのはマンチェスター・シティくらいで、バイエルンに1-5で敗れたアーセナルとレスター・シティはやや難しい状況にある。少なくともこの3クラブのどこかがチャンピオンズリーグを制する可能性は低く、今季もイングランド勢にとっては苦しい結果となりそうだ。

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