7日のコミュニティシールドでチームを優勝に導く決勝ゴールを頭で叩き込んだマンチェスター・ユナイテッドFWズラタン・イブラヒモビッチは、すっかりチームのヒーローだ。高さのあるレスター・シティDFウェス・モーガンの頭の上から叩き込んだゴールはインパクト絶大で、今季のマンUを誰が引っ張っていくのかはっきりしたと言える。
しかし、それをアシストした男の存在を忘れてはならない。右サイドバックで先発したアントニオ・バレンシアだ。イブラヒモビッチの得点が強烈すぎたためにアシストした選手を忘れがちだが、マンU加入以降イブラヒモビッチが決めた2得点は全てバレンシアがアシストしている。デビュー戦のガラタサライ戦で奪った得点もバレンシアのクロスにジャンピングボレーで合わせたもので、縦に突破してクロスを上げるパターンを得意とするバレンシアにとって絶好のパートナーが現れた。
英『METRO』によると、サポーターも2人の関係性に興奮しており、「今季はバレンシアからイブラヒモビッチというワードを何度も聞きそう」、「ズラタンがバレンシアをアシストマシーンに変えた」といった意見が出ている。
バレンシアはサイドからクロスを上げる以外に引き出しが少ないと指摘されることもあるが、イブラヒモビッチが加入した今は状況が変わっている。今回の試合ではマルアン・フェライニも先発していたため、どんどんクロスを上げていくべきだろう。サイドからのクロスに合わせるやり方は少々単調にも思えるが、今季のマンUはバレンシアのクロスが1つのポイントとなるかもしれない。