[速報EURO23]またも終了間際にドラマ、アイスランドとハンガリーの小国対決は痛み分けに

ハンガリーが攻め続ける展開

Group_F 第2節 アイスランド 1-1 ハンガリー
2016年6月18日/マルセイユ/現地18時キックオフ

初戦でサプライズを起こしたチーム同士の一戦。どちらも国際舞台での経験は少なく、新鮮な顔合わせとなった。

序盤からハンガリーは10番のゲラがボールに多く絡み、リズムを作る。それにより、ハンガリーはボール支配率ではアイスランドを大きく上回るものの、ラストパスの精度に欠き、決定機を作り出すには至らない。一方のアイスランドはフリーキックやグンナルソンのロングスローなどセットプレイでチャンスをうかがう。40分、劣勢だったアイスランドのセットプレイ攻勢が功を奏す。コーナーキックの混戦からハンガリーGKキラーイのミスも出て、アイスランドにPKのチャンスが与えられる。これをシグルズソンが落ち着いて左に決め、アイスランドがEURO初となる先制に成功した。
まさかの先制点献上に浮足立つハンガリー。そのまま前半はアイスランド1点リードで終了する。

後半に入っても、ハンガリーがボールを支配する展開は変わらない。それでもGKハルドルソンを中心にアイスランドは懸命に守り、ゴールを許さず。しかし、ついにアイスランド守備が決壊してしまう。88分、ハンガリーが右サイドを攻略し、ニコリッチがクロスを挙げると、DFサエバルソンがクリアできず、ボールはゴールへと転がる。その後、両者勝ち点3を目指し、相手ゴールへ迫るも得点は生まれず、1-1で試合は終了した。

出場自体が偉業ともいえるアイスランドは初戦に続き、勝ち点1を積み上げた。出場国中最も人口が少ない国としても知られるアイスランドはタレント不足を組織力で補い、セットプレイでチャンスをうかがうというスタイルは間違いなく効率の良い戦い方だろう。一方のハンガリーはやはり攻撃力に欠けるという印象で、先制されると非常に厳しい状況に追い込まれてしまうことが明らかになった。それでも最後には相手ゴールをこじ開け、貴重な勝ち点1を手に入れた。とはいえ、堅守からのカウンターで得点を奪うのが本来のスタイルで次節のポルトガル戦では原点回帰することになるだろう。

[アイスランド代表]
監督 ラーシュ・ラーゲルベック

GK
ハンネス・ハルドルソン(グリムト/ノルウェー)
DF
ビルキル・サエバルソン(ハンマビー/スウェーデン)
ラグナル・シグルズソン(クラスノダール/ロシア)
カリ・アウルナソン(マルメ/スウェーデン)
アリ・スクーラソン(オーデンセBK/デンマーク)
MF
ヨウハン・グズムンドソン(チャールトン/イングランド)
ビルキル・ビャルナソン(バーゼル/スイス)
ギルフィ・シグルズソン(スウォンジー/イングランド)
アロン・グンナルソン(カーディフ/イングランド)
FW
コルベイン・シグトルソン(ナント/フランス)
ヨン・ベズヴァルソン(カイザースラウテルン/ドイツ)

交代出場
65分 エミル・ハルフレドソン(ウディネーゼ/イタリア)
(OUT アロン・グンナルソン)
69分 アルフレズ・フィンボガソン(アウクスブルク/ドイツ)
(OUT ヨン・ベズヴァルソン)
84分 エイドゥル・グジョンセン(モルデ/ノルウェー)
(OUT コルベイン・シグトルソン)

[ハンガリー代表]
監督 ベルント・シュトルク

GK
ガボル・キラーイ(ハラダーシュ)
DF
タマシュ・カダール(レフ・ポズナニ/ポーランド)
アダム・ラング(ビデオトン)
リハールド・グズミッチ(ヴィスワ・クラクフ/ポーランド)
ロランド・ユハース(ビデオトン)
MF
ゾルタン・ゲラ(フェレンツバーロシュ)
アダム・ナジ(フェレンツバーロシュ)
ラスロ・クラインハイスラー(ブレーメン/ドイツ)
FW
タマシュ・プリシュキン(スロバン・ブラチスラバ/スロバキア)
ゾルタン・シュティーベル(ニュルンベルク/ドイツ)
バラシュ・ジュジャーク(ブルサスポル/トルコ)

交代出場
67分 ダニエル・ベデ(フィレンツバーロシュ)
(OUT タマシュ・プリシュキン)
67分 ネマニャ・ニコリッチ(レギア・ワルシャワ/ポーランド)
(OUT ゾルタン・シュティーベル)
85分 アダム・サライ(ハノーファー/ドイツ)
(OUT ロランド・ユハース)

※所属チームは、2015/16シーズンです。

[得点者]
アイスランド:シグルズソン(40)
ハンガリー:オウンゴール(88)

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