カカーの退団以降ミランは弱くなった? カカー「負のサイクルに入っている」

本田とは別次元の理想の10番タイプ

かつてミランでバロンドールも獲得したMFカカーは、今のミランの現状を嘆いている。カカーが在籍していた頃にはクラブワールドカップで日本を訪れて大いに沸かせてくれたものだが、今のミランがクラブワールドカップに出ている姿はまったく想像できない。伊『フットボールイタリア』によると、カカーは今のミランが負のサイクルに入っていると語り、強いミランに戻ることを願っている。

「今のミランが何を間違っているかを語るのは難しいね。ミランは負のサイクルに入ってしまっているけど、僕はまた復活してくると信じているよ。セリエBからチャンピオンズリーグ決勝まで上り詰めたユヴェントスを良いお手本にすべきだと思うね。同じ国のライバルを手本にするのは簡単なことじゃないけど、時にはそうすべきだよ」

思えば、カカーはミランにとって理想的な10番タイプの選手だった。背番号は22だったが、1人でカウンターに持ち込める圧倒的なスピードと突破力があり、個の力ですべてを打開できていた。当時のミランの攻撃も決して組織的とは言えず、あのダイナミックなサッカーはカカーがいなければ成り立たないものだっただろう。あのような個で打開する能力を現10番の本田圭佑にも求められているのかもしれないが、あんなプレイはカカーにしかできない芸当だ。
カカーのようなスーパースターを待ちわびるのではなく、組織でどう戦うのか。そのお手本として複数のシステムを使いこなしながら堅実に戦うユヴェントスは良いお手本となるだろう。それをミランのプライドが許すのかは分からないが、それができた時に初めて本田の言う変化が訪れるのではないだろうか。

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