ライスは今のアーセナルで唯一“替えが効かない選手”か 1億500万ポンドすらお買い得に感じさせるパーフェクトMFが与える影響力 「アーセナルの中盤の心臓であり魂」
アーセナルの心臓ライス photo/Getty Images
各ポジションにスターがいるが
アーセナルは今夏ヴィクトル・ギェケレシュやマルティン・スビメンディ、ノニ・マドゥエケ、エベレチ・エゼ、クリスティアン・モスケラなど大量に新戦力を迎え、チームを大幅に強化した。
そのおかげもあって、これまで絶対的な存在だったマルティン・ウーデゴーやブカヨ・サカといった選手らが欠場しても変わらぬ強さを発揮するチームを作り上げた。また今月の代表ウィーク中に守備の要の1人であるガブリエウ・マガリャンイスが負傷したものの、モスケラやピエロ・インカピエの存在があることで、大きな懸念事項にならないという声すらある。
各ポジションに複数人のスターを抱える今のアーセナルだが、クラブOBのアラン・スミス氏は唯一替えが効かない選手としてデクラン・ライスを挙げ、同選手が与える影響力の大きさを称賛した。英『METRO』が報じている。
「アーセナルが数人のキープレイヤーを失うのを見てきたよね?マルティン・ウーデゴーがその1人だったかもしれないが、エベレチ・エゼが加入して、チームのパフォーマンスは落ちなかった。デクラン・ライスが負傷したら大きな損失だ。中盤での推進力と、今や極めて重要となった彼のセットプレイ能力を失うことになる。ライスに代わる選手は誰もいない。守備は素晴らしいが、後ろのラインでも(クリスティアン)モスケラが時折加わり、(ピエロ)インカピエもいる。だから私にとってはライスの離脱が最大の損失となるだろう」
またクラブOBのリー・ディクソン氏もスミス氏と同じ見方を示しており、ライスの離脱がアーセナルにとっては最悪になると主張し、アーセナルの心臓を絶賛した。
「チームは非常に強力で各ポジションに二人も選手がいるんだ。どのポジションにも代役がいる中で、唯一本当に代わりのいない選手はデクラン・ライスだけだ。彼はまさにオールラウンドミッドフィルダーでボックス・トゥ・ボックスでプレイできる。もちろん、彼は深い位置でプレイできるし、アーセナルでもそれをやっている。ライスこそがアーセナルの中盤の心臓であり魂だ。守備陣と攻撃陣をつなぎ、ペナルティエリアへ鋭く切り込む」
「そして忘れてはならない、彼はおそらく世界最高のコーナーキッカーだ。彼ほどコーナーキックを完璧に蹴れる奴はいない。毎回クロスバーの下にピンポイントで蹴り込むんだ。だから、もしアーセナルが一時的に選手を一人失うことでチームに影響が出るなら、それはデクラン・ライスだろう」
ライスは2023年夏にウェストハムから1億500万ポンドという超高額な移籍金にてやってきたが、ピッチ上でのパフォーマンスやリーダーシップを考えるとお買い得だったと言えるだろう。
今シーズンこそタイトル獲得への期待は大きいアーセナルだが、そんなアルテタのチームでライスは唯一無二の存在になった。