プレミアリーグにサラリーキャップが導入か 来月にも導入決定の可能性と英紙、「世界最高リーグを潰す」と懸念も

新たなルールが導入されるのか Photo/Getty Images

ラトクリフ氏は反対表明

英プレミアリーグが、いわゆる「サラリーキャップ」を導入するかもしれないと英『Daily Mail』が伝えている。

これは「アンカー制度」と呼ばれる。各チームが支出できる金額を、最下位のチームが放映権料や賞金として受け取った額の5倍までに制限する仕組みだという。選手や監督の給与、契約期間にわたって分割される移籍金、代理人費用などを含む費用について、全クラブが最下位チームに支払われる5倍までしか支出できないルールになる。この規則が導入されれば、選手の給与は制限され、事実上サラリーキャップが設定されたような状態になるというわけだ。金額の今後数週間のうちに、プレミアリーグのクラブはこの制度の導入について投票を行う。

23-24シーズンの数字に基づくと、使えるお金の上限は約5億5000万ポンドとなるようだ。一部のトップチームは、ただちに違反のリスクにさらされることになるという。

各クラブが使えるお金の上限を制限することで、クラブ間の格差を縮小することが狙いだが、これは世界最高リーグとしてのプレミアリーグの地位を危うくするという懸念がある。このような規制の対象とならない海外のクラブにスター選手が流出し、テレビ収入の減少にもつながるだろうと危惧されてもいる。

マンチェスター・ユナイテッドのジム・ラトクリフ共同オーナーは、すでに自身の見解を表明し、この「アンカー制度」に反対している。

「(アンカー制度は)プレミアリーグのトップクラブの活動を阻害するだろう。プレミアリーグのトップクラブがレアル・マドリード、バルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、パリ・サンジェルマンと競争できなくなるのは、絶対に避けたい。そんなのは馬鹿げている。もしそうなれば、プレミアリーグは世界最高のリーグではなくなるだろう」

同紙によれば、マンUだけでなくライバルのマンチェスター・シティも反対の立場をとっているという。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.310 新生レアル徹底解剖

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ