ドイツ代表でも輝けなかったヴィルツ 現地紙は「決定的な要素ではなかった」と厳しい評価

ドイツ代表でのフロリアン・ヴィルツ photo/Getty Images

終始薄かった存在感

今年夏、フロリアン・ヴィルツは破格の移籍金でレヴァークーゼンからリヴァプールへ移籍した。しかしプレミアリーグではここまでゴールもアシストも記録しておらず、現地メディアや識者たちは彼に対する批判を日増しに強めている。

こうした中、ヴィルツは10月のワールドカップ欧州予選2試合に臨むドイツ代表のメンバーに招集され、10日のルクセンブルク戦では62分にポスト直撃の直接フリーキック、13日の北アイルランド戦では47分にカウンターの場面でカリム・アデイェミへスルーパスを送って相手ゴールキーパーとの1対1の局面をお膳立てするなど、いくつかの見せ場を作った。

しかし、そのパフォーマンスは攻撃の牽引役と目されている選手にしては物足りないと母国ドイツでは評価されているようだ。例えばドイツ紙『Bild』は、4-0で大勝したルクセンブルク戦の後、6段階評価(1が最高、6が最低)の採点でヴィルツのパフォーマンスをチーム最低タイとなる評価点4とし、さらに13日の北アイルランド戦後もやはりヴィルツに評価点4を与え、以下のような寸評も掲載している。

「イングランドで批判に晒されているこのリヴァプール所属の選手は、ルクセンブルク戦同様に非常に頑張ってはいたものの、ドイツ代表でも人々を心配させ続けている。今の彼は決定的な要素ではない。前半の45分間で目を引くようなシーンはなかった。後半に入ってアデイェミにスルーパスを送ったが、得点には繋がらなかった」

ヴィルツは、ルクセンブルク戦と北アイルランド戦ではどちらも左サイドに張った状態でボールを受けることが多く、ゴール前で創造性を発揮してチャンスメイクという場面がそもそも少なかった。これがユリアン・ナーゲルスマン監督からの指示だったのかヴィルツ本人の判断だったかは不明だが、いずれにせよ本来の仕事場で期待通りのパフォーマンスを発揮できる状態ではないのかもしれない。

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