ハンジ・フリックの戦術は限界に達しているのか セビージャ戦敗北で高まるバルセロナ指揮官への批判

バルセロナのハンジ・フリック監督 photo/Getty Images

公式戦2連敗

5日(現地時間)に行われたセビージャ戦に1-4で敗れ、バルセロナは今シーズンのラ・リーガでの初黒星を喫し、首位の座もレアル・マドリードに明け渡した。

試合後の記者会見でハンジ・フリック監督は、「今後も全てのタイトル獲得に向けて戦う。それこそがこのチームの目指しているものだ。我々は素晴らしいチーム。選手達は今回の結果に対応するだろう。我々は元の場所に戻ってくる」と語り、代表ウィーク明けからの巻き返しを誓った。

しかし、その一方で現地メディアはフリック監督への批判を強めつつある。スペイン紙『Mundo Deportivo』は、セビージャ戦とその3日前に行われたパリ・サンジェルマン戦で計6失点を許している守備、とりわけ昨シーズンから同監督が採用している前線からのハイプレス戦術に疑問を呈している。

「多くの人々から称賛された彼らの勇気は、注意すべき愚鈍ぶりと評されるようになった。なぜなら今の彼らの守備には組織的な連携もボール奪取への積極的な姿勢もないからだ」

また、同紙は劣勢だったセビージャ戦の前半の45分間で、フリック監督が適切な対応策を提示できていなかったとも指摘している。

「ひどい試合展開を素早く改善するための戦術的な変更はなかった。セビージャ戦でのフリック監督は前半を無駄に過ごし、ハーフタイムまで何もしなかった。今シーズンの彼は自身の決断に対する勇気が欠けているように見える。解決策の提示も遅くなっている」

代表ウィーク明けに予定されている18日のジローナ戦は、バルセロナにとって勝ち点3獲得が絶対条件の試合となる。ここでも勝てなければ、フリック監督の進退問題が取り沙汰されるようになるかもしれない。

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