2025明治安田J1リーグ第33節が3日から5日にかけて行われた。
首位鹿島を追いかける2位ヴィッセル神戸はアウェイで浦和レッズと対戦。序盤は浦和が優勢となるも、徐々に神戸ペースに。すると39分に神戸がPKを獲得。DF酒井高徳のクロスがDF荻原拓也の身体に当たり、その跳ね返ったボールが手に直撃した。先制のチャンスを掴んだ神戸だったが、キッカーFW宮代大聖のシュートをGK西川周作が完全に読み切りファインセーブ。西川のPKストップでなんとかその場を凌ぎ切った。0-0で迎えた後半、直後にスコアが動いた。47分、浦和が右サイドでフリーキックを得るとMFマテウス・サヴィオが中央に入れたボールにFWイサーク・キーセ・テリンが反応。頭で合わせ、ここ4試合得点がなかったチームに待望の先制点が生まれた。ビハインドの神戸はその後も反撃を目論むも、なかなかチャンスを作り出せずに時間が流れた。試合はホームの浦和が守り切り5試合ぶりの勝利。神戸は優勝争いの中、痛恨の敗戦となった。
前節4試合ぶりの勝利を収めた3位京都サンガF.C.と、上位争いに加わりたい7位川崎フロンターレの一戦。8分、カウンターの流れからMF伊藤達哉がボックス内でパスを受け、相手DFのタイミングをずらしてゴール右下隅へ流し込んだ。これで伊藤は直近の公式戦10試合で10得点と驚異的な活躍を続けている。対する京都は39分、MF平戸太貴の浮き球をFW奥川雅也が折り返し、ニアサイドのMF松田天馬へ。松田のシュートはミートしなかったが、DF須貝英大が押し込んで同点とした。その後は両チームとも得点が生まれず試合終了。両者とも勝ち点3が欲しかっただけに痛いドローとなった。
ここまでリーグ4連勝の首位鹿島とリーグ5連勝の9位ガンバ大阪の一戦。鹿島はこの試合に勝利すれば2位と勝ち点差7に広げるチャンスが訪れた。しかしG大阪の守備に終始苦戦。後半以降は次々とフレッシュな選手を投入し打開を図るが、なかなか得点には結びつかずにいた。そんな中後半アディショナルタイムに最大のチャンスが。G大阪のDF黒川圭介のハンドで鹿島がPKを獲得。キッカーを託されたのはFW徳田誉。しかし左を狙ったシュートはGK一森純に止められてPK失敗。ゴールを破ることができなかった。結果的に試合はスコアレスドローに終わり、両チーム連勝がストップした。
そのほか、上位対決となったサンフレッチェ広島とFC町田ゼルビアの試合はMF相馬勇紀のゴールで町田が先制するも、終盤にDFキム・ジュソンとMFトルガイ・アルスランのゴールで広島が逆転勝利。それぞれ優勝争い、残留争いと状況が対照的な柏レイソルと横浜F・マリノスの一戦は1−0で柏が勝利。マリノスが敗れたため降格圏から脱出できるチャンスがあった横浜FCだが、アビスパ福岡に敗れ順位は変わらなかった。
【第33節試合結果】
10月3日(金)
湘南ベルマーレ 0-1 東京ヴェルディ
10月4日(土)
浦和レッズ 1-0 ヴィッセル神戸
京都サンガF.C. 1-1 川崎フロンターレ
サンフレッチェ広島 2-1 FC町田ゼルビア
柏レイソル 1-0 横浜F・マリノス
アビスパ福岡 1-0 横浜FC
名古屋グランパス 2-1 セレッソ大阪
アルビレックス新潟 1-1 ファジアーノ岡山
清水エスパルス 1-1 FC東京
10月5日(日)
鹿島アントラーズ 0-0 ガンバ大阪
【順位】
1位 鹿島(65/+24)
2位 京都(60/+22)
3位 柏(60/+15)
4位 神戸(60/+15)
5位 広島(58/+16)
6位 町田(55/+14)
7位 川崎F(53/+15)
8位 浦和(52/+8)
9位 G大阪(50/±0)
10位 C大阪(43/+1)
11位 清水(41/-4)
12位 岡山(41/-6)
13位 FC東京(41/-10)
14位 福岡(40/-5)
15位 名古屋(39/-8)
16位 東京V(39/-14)
17位 横浜FM(31/-12)
18位 横浜FC(31/-17)
19位 湘南(25/-29)
20位 新潟(22/-25)