今節のチェルシー戦でも敗戦したことで、リヴァプールは公式戦3連敗と苦戦が続いているが、元リヴァプールFWダニエル・スタリッジ氏は今夏バイエルンへ移籍したルイス・ディアスの抜けた穴があまりにも大きいと考えているようだ。英『METRO』が報じている。
今夏の移籍市場でフロリアン・ヴィルツやウーゴ・エキティケ、アレクサンデル・イサクなど大型補強を行ったリヴァプール。プレミアリーグ2連覇、そしてCL制覇への準備は整ったかと思われたが、ここまでの戦い方は安定していないという見方も強い。
まだリーグ戦では5勝2敗で2位と悲観するような順位ではないが、エースであるモハメド・サラーの不振やイブラヒマ・コナテのパフォーマンス低下などいくつか大きな懸念事項があるのも事実だ。
新戦力も多く、アルネ・スロット監督も最適解を模索している最中だと考えられているが、スタリッジ氏はフロント3がバラバラに見えることを不安視しており、ディアス不在が痛手になっていると語った。
「ルイス・ディアスの不在は彼らにとって大きな痛手だ。リヴァプールが昨年、どのようにプレスをかけていたかを振り返ると、彼こそが前線の3人でプレスを仕掛ける役割を担っていたと言えるだろう」
「ショボスライは中盤で持ち前の力強さと躍動感をもってそれをやってのける。一方、ディアスはボールを持っていない時の粘り強さやインターセプトしてボールを取り戻す執念深さも持ち合わせていた」
「彼は最前線に何かをもたらしたが、今はその要素が欠けている。エキティケとイサクはボールのないところでも動くが、彼らは攻撃的な選手だと言える。ルイス・ディアスは守備面でもう少し自分を犠牲にしていたと思う」
「攻撃において彼らが理解すべき唯一のことは、誰が自らを犠牲にするかだ。前線の3人の中には、必ずそうする者が一人いなければならない」
「中盤のバランスや安定性についてよく話すが、前線の3人についても理解しておくべきだ。誰がチームの働き者になるのか、誰に自由にプレイさせるのか、そして誰がその両方の役割を兼ね備えるのか、そこが重要だ。今のところ、監督は自分が何をしたいのか分かっていないと思う」
今のリヴァプールはフロントスリーのバランスも考慮すべきとスタリッジ氏は考えており、ディアスのように献身的に守備をする人やファーストプレスをかける人がいないことを問題視しているようだ。
ディアスは今シーズンより活躍の場をドイツに移したが、すでに抜群の存在感を見せており、現在バイエルンでは公式戦10試合で6ゴール4アシストを記録している。