まさかの2連勝で決勝T進出も夢じゃない!? CLでアゼルバイジャン旋風巻き起こる「歴史的な快進撃」

コペンハーゲンを下し2連勝となったカラバフ Photo/Getty Images

小国の躍進に期待

UEFAチャンピオンズリーグ・リーグフェーズは第2節を終えた。ここまで2勝を挙げたチームは6つあり、昨季王者のパリ・サンジェルマンほかバイエルン・ミュンヘン、レアル・マドリード、アーセナルなどの強豪が連勝スタートを切っているが、意外なチームが肩を並べている。アゼルバイジャンのFKカラバフだ。

カラバフは初戦のベンフィカ戦で3-2の逆転勝利を収めた。アゼルバイジャンのチームがCL本戦で勝ち点3を得たのは同国のクラブ初の出来事で、この時点でカラバフはアゼルバイジャンのサッカー史に新たな1ページを刻んでいた。

そして第2節コペンハーゲン戦では、2-0のクリーンシート。なんと連勝となり、CLでの勝利記録を更新している。指揮官グルバン・グルバノフは、地元メディア『Azerisport』のインタビューで、もし抽選前に2試合で勝ち点6を獲得できると言われたら信じていたかと聞かれ、次のように答えている。

「これはチームプレイの成果だ。誰かがチームから抜け出したり、不安になったりしたら、成功はあり得ない。私たちは常に信念を持って戦ってきた。時には現実的に考えるべきと言われることもあり、それは事実だ。しかし、信念を持たずにピッチに立てば、負けてしまうこともある。負けた試合もあったが、誰もが私たちの戦いに満足していた。2試合で勝ち点6を獲得できるとは思っていなかったが、私は信念を持っていたんだ」

そして、サッカー大国ではなく、小さな国を代表してチャンピオンズリーグの上位に名を連ねることについても語った。

「素晴らしいことだ。とても嬉しいよ。私たちはアゼルバイジャンのカラバフだ。チャンピオンズリーグに出場できたことは素晴らしいことで、大統領からも祝福していただき、感謝している。これは、私たちの責任がさらに増したことを意味する。私たちは気を緩めることはできない。より強い信念と信頼、そして努力をもって前進しなければならない」

『The Caspian Post』は、これは「歴史的な快進撃」であり、「意外な優勝候補の1つとしてのカラバフの地位をさらに確固たるものにした」と報じた。優勝は大袈裟かもしれないが、早くも決勝トーナメント出場が期待される存在となったカラバフ。昨季リーグフェーズではクラブ・ブルージュがリーグフェーズ24位でプレイオフに滑り込み、プレイオフを制して決勝トーナメント進出を決めた。勝ち点は「11」であり、この数字は1つの目安となる。現在「6」をすでに獲得していることを考えると、決して不可能な数字ではない。

カラバフは今大会でどこまで爪痕を残すことができるか。次節アスレティック戦の注目度は高まっていると言える。


記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.309 プレミア新4強時代

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ