トランプ大統領、2026年W杯の開催地変更を示唆「極左の過激派が運営している」

トランプ大統領とジャンニ・インファンティーノ会長 Photo/Getty Images

西海岸は民主党の支持が高い

アメリカ、カナダ、メキシコの3国共同開催となる2026年のFIFAワールドカップ。開催地となっている合計16都市のうち、アメリカでは11の都市での開催が予定されている。しかし『New York Times』によると、トランプ氏は安全上の問題を抱えていると判断した場合、開催地の変更を考えているとの考えを述べた。

その開催地とは、シアトルとサンフランシスコだ。シアトルではルーメン・フィールドで、サンフランシスコではサンタ・クララのリーバイス・スタジアムで各6試合が予定されている。トランプ氏は以下のように語っている。

「これらの都市は、何をしているのかわかっていない左翼の過激派によって運営されている。我々はこれらの試合が安全な条件で開催されるように徹底する。ワールドカップ開催に危険がある都市であれば、別の都市に移転する」

「ワールドカップは安全だ。もし安全でないと判断したら、試合は他の都市に移す。しかし、そうならないことを願っている。ワールドカップやオリンピック(2028年ロサンゼルス開催)の開催地として、特にワールドカップは多くの都市にまたがって開催されるため、開催地が少しでも安全でないと判断した場合、試合の開催を認めず、延期する」

トランプ氏は「左翼の過激派」という言葉を用いたが、州のトップが“過激派”であるというのはまた反発を呼びそうだ。西海岸は伝統的にリベラルな気風が強く、民主党の支持が高い地域。カリフォルニアのギャビン・ニューサム知事は、“反トランプ”の旗手とも言われる人物だ。

先のチャーリー・カーク氏暗殺事件もトランプ氏の“リベラル狩り”の傾向を強めていると見られ、トランプ氏は左派批判を繰り返している。大会のいかなる変更も行う権限を持っているのはFIFAだが、ジャンニ・インファンティーノ会長と懇意にする姿勢をトランプ氏は継続的にアピールしており、なんらかの形で圧力をかけることはあるかもしれない。

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