物議醸すポープとギェケレシュの接触、審判協会ウェブ氏が見解「非常に明白」

接触したポープとギェケレシュ Photo/Getty Images

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PKが取り消しとなった

プレミアリーグ第6節、ニューカッスルとアーセナルの対戦は1-2とアーセナルの勝利に終わったが、前半に起こったPKの判定が物議を醸している。

14分にアーセナルのヴィクトル・ギェケレシュはディフェンスの背後を取り、飛び出したGKニック・ポープと交錯。ギェケレシュは接触で倒れた。主審ジャレッド・ジレットは一度はPKと判定したが、VARの介入によりこれを覆した。試合はドロップボールで再開されている。

アーセナルのミケル・アルテタ監督は試合後にこの判定を非難。これは本当にPKではなかったのかと、専門家の間でも意見が割れた。イングランド審判協会PGMOLの審判統括ハワード・ウェブ氏は、プレミアリーグの番組『Match Officials Mic’d Up』でこのシーンについて見解を述べている。
「ギェケレシュがボールに近づいたとき、少し前に突き出したことは明らかだった。しかし重要なのは、ニック・ポープも右足を前に踏み出し、ボールを非常に明白に触り、ボールの進む方向を変えていたことだ。これは審判がピッチ上で評価しなかったことだった」

「ポープの行為は正常で、無謀なものではなく、単にボールを蹴り出しただけだ。ボールは逸れ、ボールが弾き出されるまで選手との接触はなく、その後の接触はごく自然に起こったためファウルではない。審判に何が起こったのか示すために介入したVARの有効活用だった」

「方向のずれは明らかだと思う。ギェケレシュのタッチ、そしてポープの右足の動きがわかる。ボールに触れると、ボールは進んでいた方向とは別の方向に流れていった。ポープがボールに触れたあと、足を地面に着地させた瞬間、その時点での接触はなかった。接触はポープがボールをプレイした後に起きた。つまりポープの良いチャレンジであり、ファウルではない」

ウェブ氏は、これはファウルではなく判定は正しかったと語った。

しかしファウルでなかったのならば、笛を吹いて試合を止め、アーセナルのチャンスを無くしてしまったことに疑問が残る。プレイを流していれば、ギェケレシュの後ろから走り込んでいたブカヨ・サカがボールを拾い、ビッグチャンスを迎えていたところだった。

ペナルティエリア内のドロップボールはGKに返されるのが規則であるため、結局ニューカッスルボールで試合は再開し、アーセナルのチャンスはなかったことに。こういったケースでは結局ディフェンス側に有利な判定となってしまうことが浮き彫りとなった。


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