コンパニ体制で2度目のCL挑戦となるバイエルン OBからは「優勝候補ではない」と悲観的な意見も

バイエルンのコンパニ監督 photo/Getty Images

昨季はベスト8で敗退

昨年夏にトーマス・トゥヘル前監督の後任としてバイエルン・ミュンヘンにやって来たヴァンサン・コンパニ監督は、前線からのハイプレスとポゼッション重視の新たなスタイルをチームに取り入れ、2年ぶりのブンデスリーガ優勝を達成。レヴァークーゼンに奪われるまで11連覇中だったリーグタイトルの奪還に成功した。

しかしシーズン最大の目標であるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では、バイエルンはインテル・ミラノに2戦合計3-4で敗れて準々決勝敗退に終わった。そのため、新シーズンでの同大会では昨シーズン以上の成績がコンパニ監督に求められることは間違いないだろう。

もっとも、バイエルンのOBで元ドイツ代表のミヒャエル・バラック氏はCLにおけるバイエルンは決して突き抜けた存在ではないと分析している。ドイツ紙『Sport Bild』とのインタビューの中で同氏は以下のように語っている。

「バイエルンにはどんな相手も倒せるだけの力がある。しかし、現在の勢いというものに目を向ける必要がある。昨シーズンの彼らはインテルに準々決勝で負けている」

「だから私の中でバイエルンは絶対的な優勝候補ではなく、あくまでもチャレンジャーの一人という存在なんだ。マンチェスター・シティも優勝候補ではない。昨シーズンのパフォーマンスとチーム再建の途中であるというのが理由だ。レアル・マドリードも違う。彼らもシティと似たような状況にあるからね」

また、バラック氏は優勝候補についてはバルセロナとパリ・サンジェルマン(PSG)の名前を挙げている。

「バルセロナはチームとして非常に強く、特にラミン・ヤマルは違いを作り出せる素晴らしい選手。PSGも優勝候補の本命に数えられるべきだ。ルイス・エンリケ監督のもとで彼らは最高のチームを作り上げた」

バイエルンは、優勝した2019-20シーズンを最後にCLでは準決勝まで勝ち進んだことがない。こうした直近の成績もバラック氏のバイエルンに対する評価に影響を与えているのかもしれない。

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