ついにボニフェイスまで……!? “無敗優勝チーム完全瓦解”のレヴァークーゼン、これもファクトリークラブの宿命か

ミラン移籍が迫るボニフェイス Photo/Getty Images

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2年前のスタメンの半数以上が移籍

レヴァークーゼンFWヴィクター・ボニフェイスのACミラン移籍が迫っているようだ。イタリア版『sky』によれば、総額3000万ユーロの買取オプションが付いたローン移籍になるという。

レヴァークーゼンからの選手の流出が止まらない状態になっている。23-24シーズンには驚異のブンデスリーガ無敗優勝をやってのけた同クラブだが、今夏は次々と他クラブからの主力引き抜きに遭っている。

23-24シーズンの主なスタメンを見てみると、次のようになる。GKルーカス・フラデツキー、3バックのDFにオディロン・コスヌ、ヨナタン・ター、エドモンド・タプソバ、中盤中央がグラニト・ジャカ、ロベルト・アンドリヒ(もしくはエセキエル・パラシオス)、両ウイングバックがジェレミー・フリンポンとアレハンドロ・グリマルド、シャドーにフロリアン・ヴィルツとヨナス・ホフマン、トップにボニフェイスという布陣だ。
このうち、コスヌは昨季よりアタランタへローン移籍。買取オプションを行使され正式加入している。今季はフラデツキーがモナコへ、ターがバイエルン・ミュンヘンへ、ジャカがサンダーランドへ、そしてヴィルツとフリンポンはリヴァプールへ移籍し、実にスタメンの半数以上がいなくなってしまった。さらに上記のスタメン組以外でも、アダム・フロジェクは昨季ホッフェンハイムへ移籍。アミン・アドリが今季ボーンマス移籍濃厚。ヨシプ・スタニシッチはそもそもバイエルンからのローンだった。そして上記のボニフェイスである。

なにより指揮官シャビ・アロンソがレアル・マドリードに引き抜かれている時点で、チームは別物となってしまう。後任にはアヤックスやマンチェスター・ユナイテッドを率いたエリック・テン・ハーグが就き、積極的な補強を行なっているが、人数としては足りているとはいえ「寄せ集め」感はぬぐえず、チャンピオンズリーグを含む3つのコンペティションを戦うにあたって期待よりも不安の方が先行していると言わざるをえない。

元より圧倒的な戦力をもつビッグクラブではなく、選手を育てては売るファクトリークラブとしての性格が強いだけに致し方ない面もあるだろうが、サッカー界を驚かせた無敗優勝チームが見る影もなくなってしまったのは淋しいところだ。

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