キエッリーニら“守備版BBC”でもイタリアの先輩DFたちには敵わない キエッリーニは「ネスタ、カンナバーロたちについて考えると……」

ユヴェントスで多くの成功を収めたキエッリーニ photo/Getty Images

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BBCはイタリア最強の守備ユニットというわけではない?

イタリアといえば『カテナチオ』といったイメージが強かったが、それも昔のことになりつつある。今も優秀なDFはいるものの、カテナチオを思わせるタイプのDFは多くない。

カテナチオの意志を受け継いだイタリアらしいDFとしては、EURO2020制覇に貢献したジョルジョ・キエッリーニあたりが最後の世代だろうか。キエッリーニはレオナルド・ボヌッチ、アンドレア・バルザッリとユヴェントスで守備版BBCを形成し、その背後にGKジャンルイジ・ブッフォンが構える守備はユヴェントスに多くの成功をもたらした。

この4人はイタリア代表でも共闘することになり、キエッリーニとボヌッチの2人はEURO2020制覇にも大きく貢献した。ただ、キエッリーニは偉大なる先輩DFたちの領域には遠く及ばなかったと感じているようだ。
今回キエッリーニは『Vivo Azzurro TV』にて当時のBBCを振り返っているが、イタリア史上最強の守備ユニットではないと語っている。

「EURO2020には忘れられない思い出があり、チームメイト全員と喜びを分かち合うことができた。BBCの略称は今でも覚えているけど、私たちがイタリア史上最強の守備陣だったか?それはないね。確かに友人のアンドレア(バルザッリ)、レオ(ボヌッチ)、ブッフォンと共にイタリアサッカー界に足跡を残せたとは思う。でもバレージ、マルディーニ、ネスタ、カンナバーロたちについて考えると、彼らより優れているとは到底思えないね。今の世代ならバストーニは非常に良いDFだし、カラフィオーリ、ボンジョルノにもプレッシャーを感じず自分たちの道を歩んでほしい」

キエッリーニも職人肌のDFだったが、昔のイタリアにはそれ以上のDFが揃っていた。その時代から考えると、今の守備陣はやや寂しく映るかもしれない。



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