およそ1年で6397件の賭博関与 英4部FWに異例の長期出場停止処分

チェルテナムでプレイしていたボウマン Photo/Getty Images

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「非常に深刻なケース」と判断

 リーグ2(イングランド4部相当)のチェルテナム・タウンに所属していたストライカー、ライアン・ボウマンが、FAの賭博規則に反したとして長期の出場停止を言い渡された。

 33歳のボウマンは、2022年6月15日から2023年9月13日の間に複数回の賭博行為を行った。その回数が凄まじく、なんと1年で6397件にも及ぶという。

 『THE Sun』によると、当初ボウマンは、賭けは友人が行ったと容疑を否定していたが、のちに賭けの一部に他人の口座を使用していたことを認めた。これらの賭けのうち108件は、エクセター・シティに所属していた頃に行われたもので、同クラブの試合や大会に関係するものだったという。また、同じく243件が、同選手がシュルーズベリー・タウンに所属していた際に行われたもので、同クラブの試合に関わるものだった。
 独立委員会はこれを「非常に深刻なケース」であるとし、「賭博を禁じるFAの規則に違反する数々の悪質な例が含まれている」としている。

 チェルテナムは24-25シーズンにボウマンと契約したが、同選手が捜査対象となっていることを認識していたものの、ことの全容を10月まで把握していなかったという。現在、ボウマンはチェルテナムから解雇されているが、このたび下された出場停止処分は3年半にも及ぶ異例の長さであり、33歳という年齢を考慮すればサッカー選手としてのキャリアはほぼ断たれたとみてよさそうだ。

 チェルテナムは公式声明を発表。この懲戒処分を認めたうえで、違反行為はすべてチェルテナム移籍前に起こったこと、違反行為の全容を把握していなかったこと、そしてクラブを去ったボウマンとその家族の幸運を祈るとメッセージを発した。

※電子マガジンtheWORLD307号、7月15日配信の記事より転載

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