マンU、8000万ユーロ超の“理想補強”が現実味? 2つの要因が追い風になると地元紙

人気銘柄のギェケレシュ Photo/Getty Images

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逆襲への布石か

今夏、確実にストライカー補強が求められるマンチェスター・ユナイテッド。その理想的なシナリオが、ルベン・アモリム監督の下で現実のものになろうとしている。ターゲットはスポルティングCP所属のスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュだ。『Manchester Evening News』が伝えている。

既にプレミアリーグの複数クラブがギェケレシュに関心を示してきたが、状況はユナイテッドに有利に傾きつつある。まず、アーセナルがRBライプツィヒのFWベンジャミン・シェシュコ獲得を優先しているという報道。『BILD』によれば、ライプツィヒは7000万ユーロで交渉を開始する構えながら、最終的には1億ユーロを目指しているとのこと。仮にアーセナルがこれを受け入れた場合、ギェケレシュ争奪戦からは撤退する可能性が高い。

次に、もう一つのライバルであるチェルシーは、イプスウィッチ・タウンのFWリアム・デラップ獲得に迫っており、さらにフランクフルトのウーゴ・エキティケにも関心を示している。これにより、同クラブが他のストライカーに手を出す余地は限られる。こうした動きは、ユナイテッドにとってまさに理想的といえる状況である。
ギェケレシュの移籍金は8000万ユーロとされるが、マーカス・ラッシュフォード、ジェイドン・サンチョ、アントニーらの売却益によって財源を確保できる見込みのようだ。

とはいえ、懸念材料はあると地元紙は指摘。ひとつはUEFAコンペディションへの出場権がないこと。そしてもうひとつは、アモリム監督がギェケレシュをスポルティング時代のように説得できるかどうかである。ユナイテッドの現在のチーム状況を考えると、加入を決断できるかは不透明であり、一筋縄ではいかないだろう。愛弟子を説得できるかどうかも重要になってくる。

指揮官にとってこの夏最大の課題は、欧州屈指の点取り屋に“欧州の舞台がないユナイテッド”という選択肢を選ばせることに他ならない。

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