アルネ・スロット体制で今季のプレミアリーグを制したリヴァプールだが、来季へ向けて補強は必須だ。右サイドバックのトレント・アレクサンダー・アーノルドが退団することもそうだが、元より今季は開幕前の補強が不十分だった。
ユルゲン・クロップ前体制のチームをそのまま引き継いだような格好で、今の戦力でいきなりプレミアを制覇できたのは少々予想外だったとも言える。
ただ、来季プレミア連覇に加えてチャンピオンズリーグなど複数タイトルを狙っていくには選手層の厚みが不可欠。英『Daily Mirror』は今夏にリヴァプールが2億ポンド近い金額を費やす可能性があると見ていて、すでに来季へのチーム構想を練っている。
まずアーノルドが退団する右サイドバックには、レヴァークーゼンで活躍する超攻撃型サイドバックのジェレミー・フリンポンが有力だ。さらにアンドリュー・ロバートソンに代わる左サイドバック1番手候補として、ボーンマスDFミロシュ・ケルケズがリストアップされている。
フリンポンには契約解除金3000万ポンドが設定されており、ケルケズの獲得には4500万ポンドほど必要と同メディアは伝えている。
さらにレヴァークーゼンからはMFフロリアン・ヴィルツの獲得にも近づいており、こちらは実現すれば1億ポンドを超える大型契約となる可能性が高い。
ダルウィン・ヌニェス、コーディ・ガクポに退団の可能性がある前線にはフランクフルトFWウーゴ・エキティケの名前がリストアップされていて、エキティケの獲得には8400万ポンドは必要になると見られている。
この4人を加えた来季の理想スタメンは、GKアリソン・ベッカー、センターバックはフィルジル・ファン・ダイクとイブラヒマ・コナテ、右サイドバックはフリンポン、左はケルケズ。
中盤はライアン・グラフェンベルフとアレクシス・マクアリスターがボランチを組み、トップ下にヴィルツ、右ウイングにモハメド・サラー、左ウイングはルイス・ディアス、そしてセンターフォワードがエキティケとなり、同メディアはこれを1つの来季理想のスタメンに挙げている。
エキティケとヴィルツに関してはプレミア初挑戦となるため、いきなり活躍できるか未知数な部分はある。特にエキティケは22歳と若い選手だ。
果たして今夏の市場でプレミア&CL制覇への準備は整うのか。複数タイトル獲得へ市場での動きがカギを握るのは間違いない。