ASEANオールスターズに惨敗で露呈したユナイテッドの深刻さ アモリムも皮肉発言「唯一の救いは……」

絶不調のユナイテッド Photo/Getty Images

もう言い訳は効かない

マンチェスター・ユナイテッドがアジア遠征初戦でASEANオールスターズに敗れた後、ルベン・アモリムのインタビューでの返答に注目が集まっている。『SPORTbible』が伝えている。

アモリムは「若い選手たちが好きだ。彼らは一生懸命頑張っている。今のところはそれで十分だ」と述べた。この一言に、監督の失望が凝縮されていたと同紙は指摘している。

マレーシアで行われたこの一戦は、前日のオープントップバスパレードで注目を集めたジョシュア・ザークツィー、マタイス・デ・リフト、パトリック・ドルグ、エイデン・ヘブンらが観客を湧かせた直後の一戦だったが、試合ではマウン・マウン・ルウィンに決勝点を許し、0-1で屈辱的な敗戦。

試合後『MUTV』のインタビューでアモリムはファンからのブーイングについても言及。「申し訳ない気持ちだ。プレミアリーグで負け続けても、ファンはいつも応援してくれたが、もしかしたら必要なことだったのかもしれない」と語った。

「我々はもっと良いパフォーマンスをすべきだった。スピードが遅かったし、練習から勝ちにこだわる姿勢が足りない。唯一の救いはケガ人が出なかったことだ」と語るなど、厳しい自己評価を口にした。

この試合にはリスク覚悟で主力を一部起用。「ファンへの敬意を示したかった」と語ったが、「このレベルの相手には勝たなければならない」と本音も漏らした。

さらにプレミアリーグ最終節でアストン・ヴィラに2-0で勝利した試合を例に挙げて「あのときは本当に良い試合をした。CL出場を目指すチーム相手にね。でも今日はまったく違った。全ての試合、ストリートサッカーでのゲームを含めた全てにおいて、その感覚を持ち続けなければならないということだ。毎試合勝たないといけない」と懸念点を語っている。

今回の2試合のみのツアーでユナイテッドが移動する距離はおよそ7000マイル(約11265km)。約800万ポンドの収益が見込まれているが、それがプレミアリーグのPSR回避のための“出稼ぎ”であったとすれば、ファンの心はなおさら複雑であろう。

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