アーセナルは2026年夏までとなっていたMFアルベール・サンビ・ロコンガとの契約延長オプションを行使し、1年延長したようだ。『The Standard』が報じている。
2021年にベルギーのアンデルレヒトからアーセナルにやってきたサンビ・ロコンガだが、移籍初年度は出場機会を得たものの、その後しだいに出番を失う。一昨季はシーズン途中からクリスタル・パレスに、昨季はシーズンローンでルートン・タウンに、そして今季はラ・リーガのセビージャへ買取オプション付きのシーズンローンで貸し出されており、アーセナルで居場所を確保することはできていない。セビージャでもあまり目を惹くような成績は残せず、買取オプションは行使されなかった。
本人は、来季を安定のシーズンにしたい考えのようだ。同紙の独占インタビューでサンビ・ロコンガは、「状況は本当にオープンだ」と語っている。
「契約はまだ1年残っているので厳しいとはいえないが、選手として最終的にどこに行き着くのか、どこに留まるのかを知りたいのは事実だ。僕自身、これから何が起こるのかまったくわからない。でも確かなのは安定した状態が必要だということだ。2〜3年はプレイして成長できるクラブが必要だ」
しかしサンビ・ロコンガはアーセナルに移籍したことを後悔しているかという問いを否定している。
「アーセナルのようなクラブに来たら、適応する時間はない。すぐにパフォーマンスを発揮する必要がある。ミケル(・アルテタ)からは多くを学んだよ。彼はキャリアを通して最高の監督のひとりだ。ピッチで起こることを予測する力に優れていて、まさにリーダーだよ。彼と1年過ごすのは、誰かと5年過ごすのと同じようなものだ。本当にたくさんのことを学べる。だから、もう1度一緒にいられるのなら、またそうしたいと思う」
6番としてはトーマス・パルティ、そして獲得秒読みといわれるマルティン・スビメンディ。8番としてはデクラン・ライスやミケル・メリーノ、そして今夏ストライカーを獲得するなら、カイ・ハフェルツ。多くのポジション争いのライバルがひしめく中で、ほとんど忘れられた存在となっていたサンビ・ロコンガ。彼はアーセナルに残りパフォーマンスを発揮できるのか、ローン先で今度こそ花開くのか、それともどこかのベンチで失意のシーズンを過ごすことになるのか。来季は同選手にとって勝負のシーズンとなるはずだ。