ラツィオに勝っていれば首位に浮上できた
18日に行われたセリエA第37節では、首位を走るナポリがパルマとスコアレスドローに終わった。勝ち点1差でナポリを追う2位インテルにとっては逆転の大チャンスだったが、インテルの方もラツィオと2-2で引き分けてしまった。
ラツィオも強い相手ではあるが、インテルにも勝つチャンスはあった。2-2で迎えた後半アディショナルタイム、インテルは右サイドからペナルティエリアへクロスを入れると、これをDFフランチェスコ・アチェルビがヘディングで落とした。ボールの先には途中出場のFWマルコ・アルナウトビッチがいたのだが、アルナウトビッチの左足シュートはジャストミートせず。インテルは勝ち越しのチャンスを逃してしまい、サポーターもこのシーンにはガックリときたはずだ。
アルナウトビッチはラウタロ・マルティネス、マルクス・テュラムに続くFWのバックアッパーだが、伊『Calciomercato』は今季のインテルがバックアッパーFWの部分に悩まされてきたと振り返っている。
昨夏にはメフディ・タレミも獲得したが、タレミとアルナウトビッチは明らかに得点数が物足りない。タレミはリーグ戦で1ゴール1アシスト、チャンピオンズリーグでは1ゴール3アシストとなっていて、FWとしては寂しい数字だ。守備にも全力疾走するなど奮闘はしているが、バックアッパーFWとして十分な得点数ではない。
アルナウトビッチはリーグ戦で4ゴール2アシストの成績を残しているが、物足りなさは残る。
同メディアはラツィオ戦で決定機を決め切れなかったアルナウトビッチについて、「前線のバックアッパーである彼にとって、今季最新の失望だ。アルナウトビッチは4ゴール2アシストと寂しい成績で、あまりに多くのチャンスを逃している」と手厳しい。
さらにこのゲームでは、試合終了間際に右からのクロスにカルロス・アウグストが左足で合わせる惜しい場面があった。このボールにアルナウトビッチが反応してヘディングシュートを試みたが、アルナウトビッチの位置は明らかなオフサイドだった。仮にアルナウトビッチが触っていなければどうなっていたのか、少々気になるシーンではあった。
最終節ではナポリがホームにカリアリを迎え、インテルはアウェイでFCコモとの対戦だ。まだインテルに逆転優勝の可能性は残っているが、優勝できなかった場合はアルナウトビッチのシーンに再び厳しい視線が向けられることになるかもしれない。