13歳の時にアーセナルに放出され…… 鎌田大地の同僚MFエゼが明かす暗いユース時代。QPRでの転機を明かす 

クリスタル・パレスのエゼ photo/Getty Images

いわゆるエリートではなかったようだ

今季のFA杯準決勝でアストン・ヴィラを下し、決勝に進出したクリスタル・パレス。日本代表の鎌田大地が所属するクラブで、現地時間17日にマンチェスター・シティとのファイナルを戦う。

26歳の攻撃的MFエベレチ・エゼはパレスの中心人物だ。攻撃面で大きな貢献をもたらしており、前述したヴィラ戦では先制点を挙げている。

マイケル・オリーセをバイエルンに引き抜かれ、今季の序盤は絶不調だったパレスだが、このエゼが攻撃陣をけん引し、チームに白星をもたらした。推進力のあるドリブルでボールを進め、アタッキングサードに侵入すれば、スルーパスや強烈なミドルシュートで攻撃を活性化させる。イングランド代表にも選ばれており、ステップアップが期待されている。

しかし、エゼのここまでのキャリアは順調なものではなかった。ユース時代はアーセナル、フラム、レディング、ミルウォールと様々なクラブを転々としており、いわゆるエリートではなかった。『BBC』にエゼが出演し、どのような過程を経てプロになったのかを明かしている。

エゼのキャリアのスタートはアーセナルだった。しかし、13歳の時に放出され、同じロンドンのフラムに。しかし、フラムでも2年半後に再び放出され、レディングでもうまくいかず、その後ミルウォールに加わった。だが、ここでも状況は変えられず、サンダーランドのトライアウトも受けたようだが、落ちてしまい、その時の絶望は今でも覚えているという。だが、エゼはここでサッカーを辞めず、QPRへの移籍を決めた。

「QPRでは僕の可能性を理解してくれるたくさんの人たちに出会った。そこに着くまでには長い道のりがあったね。たくさんのクラブを渡り歩き、何度も拒絶されたから」

「どのチームを振り返っても、『彼らは私を解雇すべきではなかった』とは思わない」

「それは当時の彼らの決断であり、彼らにとっては理にかなったものだった。もちろん今となっては、それは間違いだったと思うけどね」

「だから、僕は誰のせいにもしない。これまでの道のりが私を成長させ、より良い人間にしてくれたと感じています」

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