EL決勝で「10年越しのリベンジ」へ アモリム監督は現役時代の苦い経験を払拭できるか

現役時代のアモリム Photo/Getty Images

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監督として挑戦

マンチェスター・ユナイテッドを率いて欧州タイトル獲得を狙うポルトガル人指揮官にとって、これは単なる一戦ではない。2013-14シーズンに選手として逃した栄光を、自らの采配で取り戻す機会が巡ってきた。『Manchester Evening News』が伝えている。

2014年にユヴェントス・スタジアムで行われたUEFAヨーロッパリーグ決勝。アモリムはベンフィカの一員としてセビージャと激突。当時のベンフィカは、ヤン・オブラクやルイゾン、エセキエル・ガライ、アンドレ・ゴメス、ニコラス・ガイタン、ロドリゴなどがスタメンに名を連ねた。一方、セビージャはアルベルト・モレノやホセ・アントニオ・レジェス、イヴァン・ラキティッチ、カルロス・バッカなど錚々たるメンバーを揃えていた。

試合は、一進一退の攻防を120分間繰り広げ、スコアレスで終えた後、PK戦に突入。ベンフィカのキッカーが2人失敗したため、4-2でセビージャが勝利しトロフィーを獲得している。フル出場を果たしたアモリムにとって、今なお忘れがたい苦い記憶だ。
そんなアモリムにリベンジのチャンスが訪れている。監督として率いるマンチェスター・ユナイテッドではチームをヨーロッパリーグの準決勝まで導き、ビルバオとの第1戦を3-0で制して決勝進出に大きく前進。国内リーグで主力を温存するなど、欧州タイトル獲得を最優先に掲げてきた。

決勝ではボデ・グリムトかトッテナム・ホットスパーと激突する可能性があるが、いずれにせよアモリムにとっては選手時代の記憶を晴らす舞台。ポルトガルで数々の国内タイトルを手にしてきた知将が、今度こそ欧州の頂点をつかみにいく。

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