川崎に敗れたアル・ナスルに地元メディアも落胆 「サウジ同士の決勝戦を台無しにした」

勝利で喜ぶ川崎と肩を落とすアル・ナスルの選手たち Photo/Getty Images

続きを見る

C・ロナウドら揃えるも……

現地時間30日に行われたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)準決勝、アル・ナスルと川崎フロンターレの一戦は、3−2で川崎が勝利した。この結果に地元サウジメディアは落胆の色が隠せないようだ。

準決勝ではC・ロナウド、サディオ・マネらを擁するアル・ナスルと対戦した川崎。開始10分に伊藤達哉のゴールで先制すると、28分にマネのゴールで追いつかれるが、41分に大関友翔、76分に家長昭博のゴールでリードを広げる。終盤の87分にサウジ代表アイマン・ヤヒヤのゴラッソで1点を返され、その後はアル・ナスルの猛攻を受けるも、なんとか耐え忍んだ川崎が3−2で勝利。クラブ史上初の決勝進出を果たした。

サウジアラビア『kooora』は「川崎はアル・ナスルを破り、アル・アハリが待つ決勝への試合を決めたことで、サウジ同士の決勝戦を台無しにした」と報道。また『arriyadiyah』は「アル・ナスルは川崎フロンターレに2-3で敗れ、アジア最高峰のクラブトーナメント決勝進出のチャンスを3度も逃した」と初の決勝進出を逃したことを悔やんだ。
アル・ナスルの指揮官ステファノ・ピオリ監督も試合後の会見で「我々は多くのミスを犯し、試合を落とした。この結果を受け入れることは非常に難しい」とコメント。「川崎のレベルの高さには驚かされた。我々の最大の問題は、規律を欠き、ミスが多かったことだ。戦術は試合ごとに進化していくものだが、今日は自分たちの基準に達していなかった。批判は理解できる。相手のスタイルはわかっていたが、自分たちの力が足りなかった」と肩を落とした。

準々決勝からサウジアラビアでの集中開催となったACLE。地元サウジからはアル・ヒラル、アル・アハリ、アル・ナスルの3チームが進出しており、それぞれ光州FC、ブリーラム・ユナイテッド、横浜F・マリノスを下して準決勝へと進出。東アジア最後のチームとなった川崎は、カタールのアル・サッドに延長戦の末勝利し準決勝へ進出。環境、選手層、日程諸々含めて明らかにサウジ優勢ではあるものの、そんな苦境を言い訳にせずここまで勝ち上がってきた。悲願のアジア王者まであと一歩と迫った川崎は、日本時間5月4日にロベルト・フィルミーノ、リヤド・マフレズらを擁するアル・アハリと対戦する。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.304 Jリーグ新時代

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:国内サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ