敵地で3発でも優位なし? アンリは“アウェイゴール”無しに疑問 「なんの利点もないのはどうなんだ?」

アウェイゴールの復活はあるのか Photo/Getty Images

復活を望む

UEFAチャンピオンズリーグ準決勝、バルセロナとインテルによる第1戦は劇的な展開の末に3-3のドローで終了した。この結果を受け、元フランス代表ティエリ・アンリ氏が「アウェイゴールルール」がないことに疑問を呈している。

試合はマルクス・テュラムの先制点に続き、デンゼル・ダンフリースが2得点を記録。対するバルセロナはラミン・ヤマルとフェラン・トーレスのゴール、さらにはヤン・ゾマーのオウンゴールにより追いついた。第2戦はサン・シーロで行われるが、現行ルールではこの3得点にアドバンテージは一切ない。

アンリ氏は『CBS Sports』でのコメントでこう語っている。「放送外で(ジェイミー・)キャラガーと話してたんだ。『敵地で3点も取ったのに、なんの利点もないのはどうなんだ?』ってね」続けて「アウェイゴールは非常に大きな意味を持っていた。今は0-0で引き分ければ終わりだ」と語った。

UEFAは2021年にアウェイゴールルールを廃止。UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長は当時「このルールは元々、攻撃的なサッカーを促すためだったが、今ではホームチームが失点を恐れて守備的に戦う傾向がある」とし「延長戦での不公平さやホームアドバンテージの低下につながったさまざまな要因を考慮すると時代にそぐわなくなった」と説明していた。

とはいえ、今回のようなスコアを前にすれば、廃止がもたらす違和感は無視できない。アンリ氏は「最近のインテルの出来を見れば、あれほどやれるとは思わなかった。だからこそ、彼らの出来を讃えたい」とも述べており、敵地での奮闘に報酬が与えられない現行制度への疑問は根深い。

ルール改正は公平性を求めた結果だが、果たしてどちらがより大会を面白くするのだろうか。今後の展開に注目していきたい。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.304 Jリーグ新時代

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ