相手は酸素スプレー必須、“標高4150m”で戦う最強のホームアドバンテージ 南米予選で波乱起こすボリビアの戦い

膝に手をつくウルグアイ代表DFヒメネス photo/Getty Images

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ホームとアウェイで結果が違いすぎるチーム

2026ワールドカップ南米予選はここまで14試合を消化しているが、面白い位置につけているのが8位のボリビア代表だ。

今大会よりワールドカップは出場国が48に拡大し、それに伴い南米の出場枠も6.5に拡大。今回の南米予選は6位までのチームがワールドカップへストレートインし、7位のチームにも大陸間プレイオフへ回るチャンスが与えられる。

現在8位のボリビアと7位ベネズエラ代表の勝ち点差は僅か1ポイント。6位コロンビアとは6ポイント差がついているが、ベネズエラであれば捕まえることが可能だ。
そんなボリビア最大の武器といえば、『標高』だ。今月の南米予選ではウルグアイ代表とホームで対戦してスコアレスドローに持ち込んでいるが、試合中にはウルグアイ代表DFホセ・マリア・ヒメネスが酸素を吸入するシーンも見られた。

それも仕方がない。ボリビアがホームスタジアムとしているエスタディオ・ムニシパルの標高は4150mだ。ここでの戦いは相手チームにとって過酷を極め、普段のサッカーとはまるで異なる戦いとなる。

ここまでボリビアの戦績は4勝2分8敗となっているが、アウェイで勝ち点をゲットした試合は昨年9月のチリ戦(2-1)だけだ。アウェイではアルゼンチンに0-6、エクアドルに0-4、ブラジルに1-5など手痛くやられているのだが、これがホームゲームになれば状況が変わる。

今回はウルグアイと引き分けたが、昨年10月にはコロンビアをも1-0で撃破。同月にはベネズエラもホームで4-0と粉砕しており、これほどホームとアウェイで姿が変わるチームも珍しい。

南米予選は残り4試合。ボリビアはホームでのチリ戦、ブラジル戦も残していて、このホーム2試合で勝ち点を稼げれば面白い。さらに次戦はアウェイでベネズエラとの直接対決が予定されていて、これに勝てた場合はボリビアが7位に浮上だ。

まさに最強のホームアドバンテージと言えそうだが、ボリビアは南米枠拡大を活かして出場権を勝ち取れるか。

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