冨安不在のアーセナルがアウェイで撃沈。枠内シュートはわずか1本 ニューカッスルは第4節以来の勝利。ゴードンのピンポイントクロスに合わせた″巨人″イサクのゴールが決勝点
マガリャンイスの上からヘディングシュートを叩き込んだイサク photo/Getty Images
白星が遠いアーセナル
プレミアリーグ第10節ニューカッスル対アーセナルの一戦が、セント・ジェームズ・パークで行われた。
アーセナルは出場停止処分明けのウィリアン・サリバが復帰し、ガブリエウ・マガリャンイスとCBでコンビを組む。日本代表の冨安健洋は負傷が長引いており、この試合もベンチ外となっている。
12分、ホームのニューカッスルが先制に成功する。左サイドではなく右サイドで先発となったアンソニー・ゴードンが右足でピンポイントクロスを供給。ボールは192cmと高さのあるアレクサンデル・イサクのもとに届けられ、スウェーデン代表FWがヘディングシュートでゴールネットを揺らした。イサクにはマガリャンイスがマークに付いていたが、その上からシュートを叩き込んだ。
反撃に出たいアーセナルだが、思うようにボールをキープできない。ニューカッスルは強度高く守備をしており、ロングボールの競り合いになれば2m越えのダン・バーンを中心としたディフェンスラインが攻撃を跳ね返す。アーセナルのハイプレスはブルーノ・ギマランイスにことごとく外されている。
そんな状況でも可能性を感じさせるプレイを披露しているのが、アーセナルのブカヨ・サカだ。26分にはルイス・ホールの粘り強い守備をものともせず、右サイドからゴール前にグラウンダーのクロスを送り込み、ニューカッスルゴールを脅かした。
後半は互いに選手交代はなく、元アーセナルのジョー・ウィロックが開始早々にシュートを放ち、前半同様にニューカッスルが積極的な姿勢を示した。
60分、同点に追い付きたいアーセナルが2枚代え。ガブリエウ・マルティネッリとミケル・メリーノを下げ、オレクサンドル・ジンチェンコと17歳イーサン・ヌワネリをピッチに送り込む。
65分にはニューカッスルが選手交代。ウィロックを下げ、サンドロ・トナーリが投入される。そのトナーリが突破からユリエン・ティンバーのイエローカードを誘発し、さっそく存在感を発揮した。
80分以降はアーセナルがニューカッスルを押し込む展開に。しかし、左サイドでプレイするガブリエウ・ジェズスは対峙するティノ・リヴラメント相手に大苦戦。リヴラメントはマルティネッリも封じており、彼が右サイドに鍵をかけている。
終盤にはアーセナルがニューカッスルを攻めたてたがスコアは動かず、1-0でホームのニューカッスルが勝ち点3を手にした。ニューカッスルのリーグ戦での勝利は第4節ウルブズ戦以来と、実に1か月半ぶりの白星となった。
一方のアーセナルは2-0で敗れたアウェイでのボーンマス戦から3試合続けて白星がない。この試合では攻撃に迫力がなく、枠内シュートはわずか1本となっている。
[スコア]
ニューカッスル 1-0 アーセナル
[得点者]
ニューカッスル
アレクサンデル・イサク(12)