マンチェスター・ユナイテッドの指揮官エリック・テン・ハーグはプレミアリーグ第6節トッテナム戦(0-3)で惨敗を喫して以降、多くの批判を浴びている。
すでに後任監督の候補が報じられるなど、ユナイテッドでの立場が危ぶまれ始めており、まさに崖っぷちだ。ELリーグフェーズ第2節のポルト戦、そしてプレミアリーグ第7節のアストン・ヴィラ戦はテン・ハーグ監督の将来を決める可能性があるとも考えられており、「勝利」という結果を残すことが何より求められる。
そんな重要な2試合を迎えるユナイテッドだが、アウェイでのポルト戦を前に・テン・ハーグ監督は英『Sky Sports』にて意気込みを語った。
「我々は今シーズン成功を収めるつもりだ。何事も簡単ではないが、私にとってパニックになるようなことではない。我々は(問題を)解決できるし、このチームなら解決できる」
さらに今後2試合が自分の将来を決める戦いになるかどうかを聞かれた同監督は、これを否定し、クラブ幹部からの信頼を口にした。
「それについては考えていないし、不安にも思っていない。私たちは夏にオーナーシップとリーダーシップの一体感を築いた。我々はこの合意を結び、全員がそれを支持した。移行期間中に若い選手を獲得することが戦略であることは分かっている。彼らはまた、私の最後の6シーズンすべてにおいて、5月には常にトロフィーがあったことを知っている。そして、それが私たちが目指しているものなのだ」
ユナイテッドの監督就任以降、度々批判を浴びているテン・ハーグ監督だが、カラバオカップ、FAカップと毎シーズンタイトルを獲得してきたことも事実だ。だからこそ、現在の状況でも改善できると信じている。そして、同監督は選手たちも信念を持ち続けることが何よりも大切だと語っている。
「信念を失えば、すべてを失うことになる。我々は前進し続け、計画を貫かなければならない。マンチェスター・ユナイテッドは長い間、過渡期にある。私が監督に就任した瞬間から、我々は変化しなくてはならないと分かっていた。何人かのベテラン選手を入れ替えなければならなかった」
「我々の選択は若い選手をチームに迎え入れることだった。そして、チームにメッセージを浸透させ、ゲームモデルを浸透させ、新しい文化を導入するには時間がかかる。その間、勝利を収めなければならない。そして、私たちは過去2年間で勝利を収めることを証明してきたと思う。私は自分のキャリアにおいて、常に勝利を収めることを証明してきた。過去6年間で8つのトロフィーを獲得している」
今夏に多くの新戦力を迎え、期待が高かっただけに現在の状況に多くの批判が集まっているテン・ハーグ率いるユナイテッド。このアウェイ2連戦が自身の去就に影響を与えることはないと、同監督は話しているが、ファンの信頼を取り戻すためにも連勝を飾りたいところだ。