ムバッペの加入は今が“ベスト”だった 「2、3年前に左サイドを独占していたら、ヴィニシウスは成長していなかった」

レアルは若手を育てながらCLを制した photo/Getty Images

今ならばヴィニシウスとの共存も可能なはず

ついにFWキリアン・ムバッペのレアル・マドリード移籍が決まった。ムバッペのレアル行きは数年前から噂に挙がってきたもので、ようやく実現したといった印象だ。

ただ、意図せずムバッペの加入が遅れたのは良いことだったとの意見もある。レアル専門メディア『Managing Madrid』は、ムバッペ合流までの間に他のアタッカーの成長を促せたのは好材料だったと主張する。

「ムバッペとの契約が意図せず遅れたことは、誰にとっても上手くいった。ムバッペはより経験豊富な選手となり、すでにヴィニシウス・ジュニオールやジュード・ベリンガムといった主力選手が育った状態のレアルに加わることになる。もし2、3年前にムバッペが加入して左サイドを独占していたら、ヴィニシウスは今のような選手に成長していなかっただろう」
昨夏にもムバッペ合流の噂はあったが、それが実現しないままレアルはFWカリム・ベンゼマまで失った。攻撃の柱が抜ける中、ヴィニシウスやロドリゴ・ゴエスといった若手アタッカーが急成長。チームは今季ラ・リーガとチャンピオンズリーグの2冠を手にした。

もちろんムバッペが必ずチームにフィットするとの保証はないが、ムバッペの能力が驚異的なのは誰もが理解している。同サイトも来季のレアルは手が付けられない集団となるかもしれないと期待をかける。

「ムバッペが期待通りの動きとなれば、レアルは守るのが不可能なビッグチームとなる。チームはより万能性となり、カウンターアタックからも相手に壊滅的な打撃を与えるだろう。攻撃は予測不可能なものとなり、相手の低いブロックを破る態勢も整う」

ムバッペとヴィニシウスをどう共存させるかは課題だが、今やヴィニシウスはサイドでも中央でもプレイできる選手へ成長している。ムバッペと上手くポジションを入れ替えながら共存できるのではないか。

パルメイラスから合流する17歳のブラジル人FWエンドリックも楽しみな逸材で、レアルの前線には楽しみが詰まっている。

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