インテルのPKキッカーはラウタロよりチャルハノールが最適 OBが絶賛する冷静さ「まるでコーナーを蹴りにいくかのよう」

ウディネーゼ戦でPKを決めたチャルハノール photo/Getty Images

右足の精度は抜群だ

前節のウディネーゼ戦でPKを沈め、今季セリエAでの得点数を二桁の10ゴールに乗せたのはインテルMFハカン・チャルハノールだ。

シモーネ・インザーギ率いるインテルで最も成長した選手はチャルハノールかもしれない。若い頃は2列目でプレイすることもあった選手だが、現在のインテルでは中盤の底から攻撃を組み立てるレジスタとなっている。

その影響力は抜群で、高いキック精度で次々とチャンスを作り出せる。守備面も確実に強度が増していて、30歳を迎えているチャルハノールは新境地を見つけた。
前節のウディネーゼ戦ではゴール左隅に強烈なPKを沈めたが、PKでもキック精度は抜群だ。チームではセリエAの得点ランク首位を走るFWラウタロ・マルティネスがいるが、ラウタロは時折PKを外してしまっている。精度ではチャルハノールに任せる方が無難かもしれない。

伊『Gazzetta dello Sport』によると、クラブOBのアレッサンドロ・アルトベッリ氏もチャルハノールのPK技術を高く評価している。

「彼はPKを怖がったり、感情に流されることがない。PKを蹴りに行くとき、まるでコーナーを蹴りにいくかのような自然さがある。これほど冷静な選手を他に見つけるのは難しいよ。ゆっくりとした助走からスタートし、インパクトの瞬間までGKをよく観察している。そしてコースへ強く蹴っているね」

「結果が0-0なら、スペシャリストであるチャルハノールがPKスポットに立つのは必然だと思う。しかし、試合の行方が決まっている場合は、得点王候補であるラウタロに譲るべきかな」

チャルハノールはインザーギ・インテルの心臓であり、今後もチームの重要戦力であり続けるだろう。今季はセリエA首位を独走しており、チャルハノールを中心とした完成度の高い中盤がその礎となっている。

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