絶賛される遠藤航の《小さな貢献》 N・フォレスト戦で見えた重要性「誰も遠藤について言及していないのは残念」

リヴァプールで重要戦力となる遠藤 photo/Getty Images

決勝ゴールに繋がったボール奪取にスポットを

リヴァプールの重要戦力となっている日本代表MF遠藤航は、決して派手なプレイヤーというわけではない。観衆を魅了するドリブルやロングパス、ミドルシュートを連発するわけではないが、それでも今のリヴァプールには欠かせない。それはサポーターもよく理解していることだろう。

リヴァプールは先日ノッティンガム・フォレストと対戦し、FWダルウィン・ヌニェスが後半アディショナルタイムに決勝ゴールを挙げて重要な勝ち点3を手にした。このシーンではゴールを決めたヌニェス、そこにパスを出したMFアレクシス・マクアリスターの妙技が光ったが、その前に遠藤が絡んでいたことを忘れてはならない。

始まりはDFコスタス・ツィミカスがシュートを放ったところからで、そのシュートは相手DFに当たってペナルティエリアにボールがこぼれた。それを拾ったのはノッティンガム・フォレストFWタイウォ・アウォニイだったが、そこに遠藤が背後からチャージをかけてボールを奪ってしまった。そのボールをマクアリスターが受け、ヌニェスのゴールに繋がったのだ。
リヴァプール専門メディア『Rousing The Kop』はこの遠藤の『小さな貢献』にスポットを当てている。

「あの決勝ゴールは、ほとんど注目されていない遠藤航の貢献がなければ生まれなかった。マクアリスターにボールが渡る直前、ボールを拾ったアウォニイがボールをキープしようとしていた。アウォニイはそこから加速してリヴァプールの守備を突破しようとしたが、そこにどこからともなく遠藤が出てきて、ボールを弾き出した。このボールが最終的にマクアリスターのところに転がり、彼のパスがヌニェスのゴールを演出した。これは遠藤からの小さな貢献だったが、しかし重要な貢献だった。アウォニイからボールを 奪う彼のちょっとしたアクションがなければ、リヴァプールが再びボールを支配することはなかっただろう。だが、これほど重要な貢献であるにもかかわらず、誰も気づいていなかったように感じた。誰もがヌニェスとマクアリスターについて話していて、誰も遠藤について言及していない。彼は評価に値するだけに、これは残念だ」

遠藤が得意とするデュエル、ボールを奪う力が活きた瞬間だ。マクアリスターのパスも、ヌニェスの滞空時間の長いヘディングシュートも見事だったが、全ての始まりである遠藤のボール奪取にもスポットを当てるべきだろう。あのボール奪取力がある限り、リヴァプールは今後も遠藤を外せないはずだ。

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