放映権は19億円以上か 今季のリヴァプールを追ったドキュメンタリー番組に動画配信各社が熱視線

カラバオカップで優勝したリヴァプール photo/Getty Images

指揮官の退任で状況一変

昨年12月から、ロンドンの映像制作会社『Lorton Entertainment』がリヴァプールの内部の様子を収めたドキュメンタリー番組の撮影をしている。そして、この番組の放映権をめぐって、動画配信サービスを手掛ける各社が争奪戦を繰り広げる可能性があるとイギリス紙『THE Sun』が伝えている。

同番組は、撮影開始から約1カ月後の今年1月に、リヴァプールのユルゲン・クロップ監督が今季限りでの退任を発表したことで価値が急上昇。今のところ内容については公表されていないが、「彼らはユルゲンのショッキングなアナウンスに対する人々の反応、そのニュースがもたらされた時のクラブ内部の生の感情を全て撮影していた。フィルジル・ファン・ダイクあたりのリアクションが特集されるかもしれない」、「カーティス・ジョーンズは『ユルゲンに気に入ってもらうのに5年かかって、今ようやくトップチームのレギュラーになれそうなのに彼は去ることを決心してしまった』と笑いながら同僚に話していた」、と『THE Sun』は関係者のコメントを伝えている。

また、同紙によると、Lorton Entertainmentがドキュメンタリー番組の撮影をリヴァプールに提案したのと同じ時期に『Amazon』も、これまでトッテナムやマンチェスター・シティ、アーセナルなどの様子を描いた『ALL or NOTHING』シリーズの題材としてリヴァプールに撮影を持ちかけたが、『Amazon』側が要求した撮影内容にクロップ監督らクラブ関係者が難色をしめしたために実現しなかったという。
Lorton Entertainmentの番組放映権についてもまだ未定となっているが、既にリヴァプールは入札価格の最低額として1000万ポンド(約19億円)を要求しているとも同紙は伝えている。『Amazon』、『Disney』、『Netflix』などが争奪戦に参加するものと見られる中、名将クロップ監督の退任という歴史的な瞬間の内部映像を勝ち取るのはどの会社になるのだろうか。

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