トッテナムGKヴィカーリオは狙われていた? 鬼門での劇的勝利の裏にはマンCの準備されたCKがあった

ヴィカーリオの前に立つルベン・ディアス photo/Getty Images

ルベン・ディアスが邪魔を

FAカップ4回戦のトッテナム対マンチェスター・シティの一戦は終了間際の88分にCKでゴールが生まれた。

トッテナムのGKグリエルモ・ヴィカーリオに向かって蹴られたCKだったが、シティDFルベン・ディアスが前に立っていたため、ヴィカーリオは十分にパンチングできず、こぼれ球をネイサン・アケが押し込んだ。

この試合、シティのCKはディアスが必ずヴィカーリオの近くに立ち、邪魔をしていた。決勝点となったこのゴールもGKへのファールをトッテナムの選手たちはアピールしたが、判定は覆らなかった。
そんななか、ロイ・キーン氏はシティのCKは準備されたものであり、ヴィカーリオはゴール前のエリアをコントロールしなければならなかったと語った。

「GKはあの6ヤードのエリアをコントロールしなければならない。数年前、一緒に仕事をしていたGKコーチがよく言っていたんだ。『そこでは暴力を伴う。そのスペースに攻め込んで、邪魔者を排除するんだ』ってね。私はその言葉が大好きだった。GKはそこにいることを知らせなければならない。ディフェンスが後ろから突っ込んでくるようなら、フィジカルでそのエリアを統率しなくてはいけない」

「シティは彼らに弱点があることを知っていてそれに取り組んだ。私たちもイライラしていた。シティがコーナーからのシュートを何度か試しているのかもしれないと思ったが、彼らは辛抱して、結局はうまくいった。彼らはGKを見て『彼はこの分野が弱いだろう』と言っているようだった」(『METRO』より)

キーン氏はヴィカーリオは自分の近くでディアスが邪魔していることを味方に知らせるべきだったと伝えており、シティのCKはヴィカーリオの空中戦でのフィジカルを狙っていたと語った。

GKへのファールかどうかは議論になるかもしれないプレイではあったが、結果的にシティの狙いがうまく行ったCKだったと言えるだろう。


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