板倉滉はなぜ世界で評価されている? 攻撃センス、球際の強さ、ユーティリティ性など絶賛される理由

ボルシアMGで評価を高める板倉 photo/Getty Images

攻守両面で評価される現代的DFに

以前からボルシアMGに所属する日本代表DF板倉滉の人気は高かったが、今冬もイングランドのトッテナム、リヴァプールが関心を示していると言われており、移籍実現となればステップアップとなる。

では、板倉の良さはどこにあるのか。『板倉がスペシャルな理由』と題して注目したのがスペイン『Tribuna』だ。

まず1つ目の強みに挙げられたのが、『ポジショナルプレイの理解』だ。プレイすることはなかったが、板倉は2019年にマンチェスター・シティと契約している。そこからフローニンヘン、シャルケへのレンタル移籍を経て現在のボルシアMGへ完全移籍したわけだが、同メディアは攻撃センスの高さからマンCが獲得に動いたのも頷けると評価する。
2つ目は、同じく攻撃面から『パス精度の高さ』だ。昨季も板倉は同じDFのニコ・エルヴェディに次いでチームで2番目に多い1試合平均65本のパスを記録しており、最終ラインからの組み立ても得意としている。これは現代のセンターバックに欠かせぬ能力だ。

3つ目は、その技術の高さを活かして『守備的MFにも入れること』が挙げられている。日本代表でも中盤の底を担当したことがあり、大型の守備的MFも現代では人気だ。板倉はその要素を備えており、3バックにも対応できるなどユーティリティ性も高い。いきなり主力とはいかずとも、リヴァプールのような強豪クラブが最終ラインのバックアッパー候補として板倉に注目するのも納得できる。

4つ目は、『シュートブロックの技術』だ。昨季の板倉はリーグ第3位となる25回のシュートブロックを記録しており、球際の粘り強さはドイツで大きく成長した要素の1つだ。最後のところで体を投げ出すブロックは効果的で、評価されているのは攻撃面だけではない。

最後の5つ目は、『セットプレイでの強さ』だ。ボルシアMGではセットプレイのターゲットマンにもなっており、今季開幕戦のアウグスブルク戦ではコーナーキックに頭で合わせてゴールを奪っている。188cmとサイズもあるため、エアバトルもまずまず信頼できるとの評価か。

同メディアは攻守両面で総合的に板倉の能力を評価しており、今後はチャンピオンズリーグなど上の舞台でも見てみたい選手だ。トッテナムやリヴァプールならばその道も見えてくるが、板倉のステップアップは実現するか。

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