イタリアに続く《ドリブラー不在問題》 個のデュエルに疑問も「選手個々の才能よりチームのことを考える傾向に……」

近年W杯予選でも苦戦続くイタリア代表 photo/Getty Images

渋い働きを見せる選手は揃っているが……

EURO2020は制したものの、昨年のワールドカップ・カタール大会出場は逃すなど難しい時間が続くイタリア代表。

現在行われているEURO2024予選でもイングランド代表に完成度の違いを見せつけられており、今のイタリアを強豪と呼ぶのは難しいかもしれない。

伊『Calciomercato』が問題点の1つに挙げたのが、『ドリブラー不足』だ。
データサイト『WhoScored』を見ても、今季の欧州5大リーグにてドリブル成功数TOP10に入っているイタリア人選手はゼロだ。

イタリア代表のユース部門でコーディネーターを務めるマウリツィオ・ヴィシディ氏は現状について、「多くの場合、我々は選手個々の才能よりチームのことを考える傾向にある」とコメントしており、個人のデュエル部分が十分に強化されていないとも言える。

インテルMFニコロ・バレッラやダヴィデ・フラッテシ、ユヴェントスMFマヌエル・ロカテッリなど渋い働きを見せるMFは多く出てくるが、個の力で局面を打開する選手は不足気味だ。

ちなみに、日本人ではフライブルクMF堂安律がブンデス全体9位となる16回、スタッド・ランスFW伊東純也がリーグ・アン10位となる19回、ブライトンFW三笘薫がプレミアリーグ8位となる21回のドリブルを成功させており、日本の場合は個で仕掛けられる選手の増加が代表に好影響をもたらしている。

ドリブラーがいなければ試合に勝てないというわけではないが、1枚か2枚はそうした選手が欲しい。現在のアズーリはその部分に物足りなさがあるか。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ