ガナーズの10番がピッチに帰ってきた スミス・ロウ投入でサポーターは万雷の拍手「それはどれほどの感情だっただろう」

今季初出場のスミス・ロウ photo/Getty Images

生え抜きの10番は愛されている

チャンピオンズリーグ・グループステージ第1節が行われ、グループBのアーセナルはオランダのPSVとホームで対戦。4-0と快勝を飾った。

この試合、週末のトッテナム戦も見据えてか多くの選手が交代でピッチに立った。冨安健洋、リース・ネルソンなどだが、ひときわサポーターの反応が大きかったのが、69分にMFエミール・スミス・ロウが送り出された瞬間だ。生え抜きの10番の登場を、サポーターは万雷の拍手と歓声で迎えた。

一昨季はシーズン2桁ゴールを記録しブカヨ・サカとともに期待されながら、昨季は負傷でほとんどを棒に振ってしまった。チームが躍進するなかでスミス・ロウだけが取り残されたような形になってしまい、今夏はチェルシーへの移籍が噂されたほどだった。
今季もこれまで出場がなく、ベンチに座りっぱなしだったスミス・ロウ。しかし、やはり生え抜きの10番は愛されているのだろう。サポーターに大歓迎されたシーンを、英『football.london』は印象的だったと振り返っている。

「この夜のモーメントのひとつは、エミール・スミス・ロウを投入する瞬間だった。ヘイルエンド(アカデミー)卒業生は今夜まで1分も出場していなかったが、彼が戻ってきたときには誰もが歓迎した」

「おそらく、なにが起こっていたのかスクリーンからは見えなかっただろう。(アップをしていた)スミス・ロウが出場するためにベンチに呼び戻されたとき、何千人ものサポーターが気づき、興奮して一緒に立ち上がった。それは、どれほどの感情だっただろう」

スミス・ロウはトップの位置に上がったカイ・ハフェルツがそれまで務めていたインサイドハーフに入った。一昨季は左ウイングでの起用も多かったが、起用の幅も広がっているのかもしれない。ようやく帰ってきた10番が今季なにを見せてくれるか、期待したい。

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