メッシ退団で失われていたバルセロナの“武器” 絶好調F・トーレスが蘇らせるか

直接FKを沈め、勝利に貢献したF・トーレス(左)photo/Getty Images

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2年以上も直接FKによる得点がなかった

リバウドやロナウジーニョ、リオネル・メッシ……。長きにわたって直接FKによるゴールも、チームの武器のひとつであったバルセロナ。しかし、2021年夏にメッシが退団して以降は、リーグ戦での直接FKによるゴールはなかった。ただ、ようやくその沈黙が破られた。

バルセロナは16日、リーガ・エスパニョーラ第5節でベティスをホームへ迎え入れた。前半にジョアン・フェリックスとロベルト・レヴァンドフスキがゴールを挙げ、2点リードして試合を折り返すと、今季初先発となったフェラン・トーレスが後半に魅せる。

61分にペナルティアーク右手前の位置でレヴァンドフスキが倒され、絶好の位置でFKを得ると、このキッカーを任されたのがF・トーレス。5枚の壁が並んだが、壁の上を抜くのではなく、外側を巻く華麗なFKでゴール右隅に突き刺したのだ。なお、試合はその後、バルセロナがさらに2点を追加し、5-0の大勝を収めている。
データサイト『opta』によると、バルセロナの選手がリーグ戦で直接FKを沈めたのは、2021年5月に行われたバレンシア戦でのメッシ以来、2年以上ぶりの出来事だ。なお、メッシのFKとF・トーレスのFKの間に、41回もの試行回数があったという。

F・トーレスはこのゴールにより、今季の得点数を「3」まで伸ばしている。ここまで出場時間127分ながら、3つのゴールを奪っているのだから驚きだ。試合後に「狙い通りのキック」ではなかったことを告白してはいたものの、それでも決め切ったのだから、調子の良さがうかがえる。この調子でバルセロナの武器を蘇らせることができるのか。

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