10日に予定されているチャンピオンズリーグ決勝が近づいてきた。カードはマンチェスター・シティVSインテルだが、評価が高いのはシティの方だ。
すでにプレミアリーグとFA杯を制覇しているシティは3冠をかけてCL決勝に臨むことになり、チームの完成度は極めて高い。一発勝負ならば何が起きても不思議はないが、それでもインテルがシティを撃破するには特別な策が必要となるだろう。
元イングランド代表FWピーター・クラウチ氏は準決勝でレアル・マドリードを撃破したシティのパフォーマンスに驚かされたようで、現在のシティを無敵と評する。
「過去にはユナイテッドが3冠を達成したが、シティは今週末に同じことを達成するかもしれない。インテルにシティを止められるとは思えないね。準決勝ではマドリーが勝つかと思っていたが、シティは信じられないほどだった。今のペップは自らが望むチームを持っていて、シティはどのポジションでも無敵に見える」(『EuroSport』より)。
指揮官のグアルディオラは就任から様々なスタイルや選手配置を試してきたが、ようやく完成形が見えたイメージだ。時に奇抜な起用法を選択することもあったが、今季はそうしたケースも少ない。手を加えるポイントがほとんどない印象だ。
攻撃はアーリング・ハーランドとケビン・デ・ブライネを軸に、どこからでも得点を奪える。中盤もジャック・グリーリッシュ、ベルナルド・シウバ、イルカイ・ギュンドアン、ロドリらタレントが揃い、彼らは献身性も高い。
守備はジョン・ストーンズの偽CBとも言うべき起用法が当たっており、攻撃時と守備時で3バックと4バックを巧みに使い分けている。
この戦い方は決勝のインテル戦でも変わらないと予想されるが、インテルはどうシティを攻略する考えなのか。今のシティには目立った弱点がなく、ワンサイドゲームなファイナルになるシナリオもあり得るだろう。